秋に入り、過ごしやすい季節になりましたが、夏の紫外線をたくさん浴びたカサカサの肌やパサついた髪に悩んでいませんか? 夏のお疲れ肌&髪は、秋のうちに体内からケアすることがポイントです。管理栄養士の大越郷子先生にお疲れ肌に効果的な栄養と食材をうかがいました。
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たんぱく質をしっかりとって新陳代謝をアップ!
「夏にダメージを受けた肌や髪の対策には、まず、たんぱく質をしっかりとることが基本です。たんぱく質が不足すると肌がカサつく原因に。肉、魚、卵、豆といった良質なたんぱく源を意識してとりましょう。また、ビタミンCも積極的にとりたい栄養素。シミを防ぎ、コラーゲンの生成を助けてハリのある肌を保ちます。
ビタミンA・C・Eをいっしょにとることで抗酸化作用が高まり、血行もよくなって肌の新陳代謝が活発に。にんじん、ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃといった緑黄色野菜をたっぷり食べたいものです。魚などに多く含まれるビタミンB2・B6も新陳代謝を促してくれるので、うるおいのある美肌づくりをサポートします。
加えて、リノール酸やα-リノレン酸といった必須脂肪酸をとることも大事です。細胞膜の材料となるほか、ビタミンAの吸収も助けるので、カサカサ肌を改善して美白に導きます。くるみなどのナッツやごま、大豆、ごま油、大豆油などの植物油に多く含まれるので、サラダのドレッシングやマリネに利用するのも手です。
α-リノレン酸は、体内で青魚などに豊富なEPA・DHAに換わります。ダイエット中でも、ときにはいわしやさんま、かつおなどから良質な脂をとることも大切です。オレイン酸の豊富なオリーブ油にはビタミンE、ポリフェノールも多く、ハリとツヤのある肌づくりに有効です。
美髪には、たんぱく質と合わせて新陳代謝を高める亜鉛や、キューティクルの生成に関わる銅などのミネラルをとるのが効果的です。野菜、きのこ、海藻をバランスよくとり入れましょう」(大越先生)
次のページでは、お疲れ肌におすすめのレシピをご紹介します。