「極端なダイエットで肌が変わってしまった」と感じた経験ありませんか。マイナス10歳の美肌には“美肌菌”を育む食事が欠かせません。
今回は美肌に良くない食べ方について、小林暁子医師に教えてもらいます。
小林先生の著書『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)からご紹介していきます。
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「ばっかり食べ」はフードアレルギーリスクを高める
スーパーフードだから美容にいいといって、アーモンドばかり食べるなどひとつの食材に偏って食べる「ばっかり食べ」をするのは危険。遅延型フードアレルギー(食物過敏症)になるリスクを高めます。遅延型フードアレルギーは、老化も早めるといわれていますから美容の面でも大敵ですね。
たんぱく質は美の源
炭水化物、脂質と共に三大栄養素と言われるたんぱく質は、美肌菌にも欠かせないもの。たんぱく質が不足すると細胞の新陳代謝がスムーズに行われなくなるため、老化が進行してしまいます。顔の筋肉も削ぎ落ち、たるみにもつながります。
たんぱく質をとるときはひとつの食材に偏ることなく、お肉やお魚、大豆などいろいろなものをまんべんなく食べてください。同じたんぱく質でもアミノ酸の種類が違ったり、食品自体に含まれている栄養素が異なったりするからです。
植物性、動物性は半々くらいの割合でバランスよく摂取しましょう。
極端な糖質制限は肌を老化させる
炭水化物を過剰に制限することは、腸の専門家としておすすめできません。美肌菌にも悪影響を与えます。
炭水化物は糖質と食物繊維で構成されており、食物繊維の摂取量が減ってしまう可能性があるからです。
また、ダイエットという観点からも極端な糖質制限はおすすめできません。糖質を全く取らなければ一時はやせますが、それは腸内環境を悪化させることにもつながります。腸内環境が悪化すると基礎代謝の低下を招くのでリバウンドしやすい体質になってしまうのです。
炭水化物は見た目が白いものではなく茶色のもの選ぶのがポイントです。
自分の腸内細菌の状態が良いのか悪いのか、それは「気持ちの良いお通じ」でわかります。必ずしも毎日必ずお通じがあるかどうかではなく、すっきりと気持ちのいいお通じがあれば腸内細菌の状態はいいといえます。
参考書籍
小林暁子著『医者が教える最高の美肌術』(アスコム)
文/庄司真紀