夏に成長したものが収穫できる「実りの秋」、澄んだ空気を楽しむことができる「行楽の季節」。みなさんは、どんな秋をお過ごしでしょうか? 私も秋が大好きです^^
楽しみが多い秋ですが、「夏より気温が下がって過ごしやすいはずなのに、どこか体調を崩しやすい」、そう感じることはありませんか?
秋は「乾燥の季節」でもあります。鼻やのどの乾燥がすすむと免疫力が落ち、風邪やインフルエンザを発症しやすくなります。今日はこんなトラブルを解消し、腸も整えるレシピをご紹介させていただきます。
Contents 目次
腸よりも先にある、からだの免疫関門
『鼻やのどの粘膜』は、ウィルスや細菌の侵入を防ぐ、私たちの体の免疫システムの第一関門です。気温が高く、適度な湿度の環境では、鼻やのどの粘膜を潤すことができるため、ウイルスなどを吸着する免疫システムは正常に働きます。
しかし、空気の乾燥がすすみ、鼻やのどの粘膜が乾燥すると、ウイルスを吸着する力が弱まり免疫力が落ちるため、風邪やインフルエンザを発症しやすい状態になります。
秋が旬の食材を味方にする
秋が旬の食材は、空気の乾燥から肺や呼吸器の働きを守る薬効があるとされています。
その中でも、特に注目したいのが「れんこん」。
れんこんに含まれる成分には、粘膜を潤して粘膜の損傷を防ぐ働きがあるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくする作用があると言われています。またアレルギー症状の予防や改善効果も期待されています。
粘膜とひと口に言っても、のどの粘膜や、胃、腸などの消化管、鼻腔、膣、目の表面の粘膜など、私たちの体の多くの部位に含まれます。
れんこんの栄養を効率よく摂取する調理ポイント
これらの働きをじょうずに摂取するポイントは、できるだけ加熱を短時間におさえること、汁ごと飲めるジュースやスープのレシピにすることです。
今回は、注目食材の「れんこん」のほか、食物繊維が豊富な「さつまいも」と、腸の善玉菌のエサになる水溶性食物繊維が豊富な「もち麦」を使ったスイーツ感覚の食べるスープをご提案いたします。エネルギーを補給して体も温めたい朝ごはんにもいいかと思います。
ぜひご活用下さい^^
ほんのり甘い!さつまいもとれんこんの食べる美腸スープ
材料
・炊いたもち麦・・100g
・さつまいも(薄めの輪切り)・・・1本
・れんこん(すりおろす)・・・50g
・玉ねぎ(スライス)・・・1個
・豆乳・・・400g
・みそ・・・小さじ1
・塩麹・・・小さじ1
・オリーブオイル・・・適量
作り方
(スープ)
(1)鍋に、たまねぎ、さつまいもを入れ、塩麹を加え、鍋肌から大さじ2の水を加えてフタをする。野菜が甘くなるまで弱火で蒸し煮する。
(2)ミキサーかフードプロセッサーに、(1)と豆乳の半量を加え、なめらかになるまで混ぜ合わせる。
(3)(2)を鍋に戻し、残りの豆乳(みそを溶く分を大さじ1ほどとっておく)、れんこん、もち麦を加え、弱火で沸騰直前まで温める。
(4)みそを加え、味の調節をする。
(5)器に盛りつけ、お好みのトッピングをし、オイルを回しかけて完成。
(ゆでもち麦)
(1)もち麦1/2カップと、10倍量の水1ℓを用意する。
(2)鍋に水を入れて加熱し、沸騰したらもち麦を加える。
(3)再沸騰したら、中火で15~20分ゆでる。
(4)ざるにあげて、軽く水洗いし、もち麦のぬめりをとり、水気を切って完成。
※もち麦のゆで時間は、固めなら15分、柔らかめなら20分を目安にしてください。
※もち麦の粗熱がとれたら冷凍保存用の袋にうつし、1㎝未満の厚さになるように平らにします。冷凍で2~3週間保存可能です。