最近話題の腸内細菌たち。定番のヨーグルト以外にも、ぬか漬けやキムチなど、さまざまなものに含まれています。お腹をスッキリさせ、肌にもいい効果をもたらす細菌たち。食べることで心身のバランスを整えるのも大事ですが、今回はふだんの生活の中で体内バランスを保つ秘訣をご紹介します。
Contents 目次
心身と美容のバランスを保つ5つのポイント
体内の腸内細菌のバランスを正常に保つことで免疫力を高め、心身のバランスを保つうえでもとても大事であることが近年クローズアップされています。美容と心身の健康をいいバランスに保つ秘訣を5つご紹介します。
【ポイント1】バランスのよい食事をとる
色やにおいの強い野菜などはとくにおすすめ!
腸内にすむさまざまな細菌たちを増やすには、乳酸菌と食物繊維、またオリゴ糖を含む食事をとることがいちばん。とくに旬の食材を使った手作りの伝統的な日本食が腸内細菌を活性化します。この機会に食生活を見直して!
【ポイント2】規則正しい生活をする
夜型の人も規則的な生活を! 寝だめはNG
生活のリズムが乱れると、体内のあらゆる細胞たちの活動パターンも乱れます。毎日同じ時間に起床し、食事をとり、就寝することで、腸内細菌と脳の活動時間が足並みをそろえ、腸内細菌がより活発に働くのです。
<やってみよう!>
・毎日、同じ時間に起床・就寝する
・起床後は朝日を浴びて体内時計をリセット
・三度の食事をとる時間を決める
【ポイント3】適度な運動を毎日する
激しすぎる運動は活性酸素を発生し老化の原因に!
体を動かすことで、腸のぜん動運動は促進されます。体を動かさないと腸ぜん動が滞り、便秘の原因に。また、心地よいと感じる程度の運動は、腸で“幸せ物質”のセロトニンやドーパミンが生成されるのも促してくれます。
<やってみよう!>
・運動は楽しく、気持ちいいと思える程度に
・軽いウォーキングなどで有酸素運動を
・腹筋などで腸の筋力を鍛えて便秘を解消
【ポイント4】リラックスする時間を作る
好きなことに一生懸命になれる時間を持とう!
ストレスはあらゆる病気の原因となることがわかっています。とくに腸は脳とつながっているので、脳が感じたストレスをすぐ反映し活動を鈍らせるのです。リラックスすると副交感神経が働き、腸の機能も活発に。
<やってみよう!>
・疲労、睡眠不足、栄養不足に注意する
・趣味に打ち込むなど楽しめる時間を持つ
・アロマテラピーなどホッとする時間を作る
【ポイント5】体を冷やしすぎないようにする
腸や脳は体内温度37度でよく働く。
腸や脳、心臓などの機能は、体内温度が37度のときにベストな状態で働き、腸内細菌もよく育ちます。逆に体温が下がると、代謝や免疫力も低下。体の冷えは疲労やむくみも招き、病気になりやすい状態にもなるので注意して。
<やってみよう!>
・毎日お風呂の湯船につかる
・体を冷やさない服装をする
・適度な運動で体温をベストな状態にキープ
取材・文/油井なおみ 撮影/安井真喜子