ストレスを抱えてイライラしたり、夜更かしなどの不規則な生活を送ると、自律神経が乱れて腸の動きが悪くなります。こういった理由で便通が滞っている人は、副交感神経を高めて、腸の動きを活性化させることが大事です。
「副交感神経機能は、リラックスすると優位になるので、なるべくリラックスを心がけましょう。副交感神経機能は深呼吸をするだけでも、高まります。ストレスを感じたら深呼吸をするのが効果的。また、食事をとるとまず交感神経機能が上がりますが、食後は副交感神経機能が上がるので、副交感神経機能を上げるよいチャンス。食事は抜かずにとること。早寝早起きを心がけ、生活リズムを整えることも大切」(順天堂大学医学部 教授・小林弘幸先生)
副交感神経は、ちょっとしたコツで高まるから、ぜひ試してみてください。
Contents 目次
ルール【1】朝食は抜かずにとって、腸を目覚めさせる
朝食は、朝が来たことを体に認識させ、自律神経のバランスを整えるチャンス。抜かずにとること。腸内環境を整える食材を使ったメニューならより効果的。
朝食にはこんなメニューがおすすめ!
ルール【2】水を飲んで腸を動かす
水を飲むと、腸が刺激されてぜん動運動が活発になり、副交感神経もアップ。朝はもちろん、1日のうちでもこまめに飲む習慣をつけて。
ルール【3】食事は1日3回とって、腸を小まめに刺激
食事は腸のぜん動運動を高めるための重要なアクション。腸に定期的に刺激を与えるため、1日3食きちんと抜かずにとりましょう。
ルール【4】温かいものを食べて、副交感神経を高める
温かいものをとると、心がほっこりするのは、副交感神経が働くため。温かいものをとって副交感神経を上げれば、腸の動きも活発に。
ルール【5】油は抜かずに良質なものをとって、便のすべりをよくする
油には硬くなった便のすべりをよくして出やすくする効果があるから抜かずにとって。エクストラバージンオリーブオイルなど良質の油が◎。
ルール【6】就寝3時間前までには夕食をすませる
食後は交感神経が高くなり、3時間後に副交感神経が高まるから、食後すぐ寝ると消化・吸収が不十分に。夕食は寝る3時間前までに済ませて。
監修/小林弘幸、取材・文/和田美穂