Q１、体幹とはどの部分のことでしょう？
① 手足　　②胴体　　③インナーマッスル

答えは…②
「③のインナーマッスルと悩んだ人も多いはず。ですが、インナーマッスルは『体幹の一部』ではあるものの、『体幹』そのものではありません。体幹は、ざっくり言うと胴体の部分にあたります」

Q２、ペプチドの説明として正しいものはどれ？
①アミノ酸が数個繋つながった状態　　②アミノ酸が100個以上つながった状態　　③アミノ酸がひとつ単独である状態

答えは…①
「ペプチドって、じつはとても難しいんですよ。アミノ酸にはきちんとした定義がありますが、ペプチドにはありません。ちなみに②はたんぱく質、③はアミノ酸の説明です。つまりペプチドは、アミノ酸とたんぱく質の中間。アミノ酸が２個から99個つながったものを指します。しかし、学者の中には、アミノ酸が50個以上つながっているものはたんぱく質だと言う人もいて、はっきりとした定義がないのが現状です。ですが一般的には、アミノ酸が２つつながったものを『ジペプチド』、3個つながったものを『トリペプチド』、50個ぐらいつながったものを『ポリペプチド』ということが多いです」

Q３、アミノ酸の説明として正しいものはどれ？
①たんぱく質を構成している最小単位の物質　　②人間だけに存在している栄養成分　③脳のゆいいつのエネルギー源となる物質

答えは…①
「先ほど説明した通り、たんぱく質はアミノ酸がつながってできています。このアミノ酸は人間だけに存在しているものではありません。ねこも鳥も持っています。体内で作ることができないアミノ酸を『必須アミノ酸』と言うのですが、人間にはこの必須アミノ酸が９つあります。必須アミノ酸は、動物によって変わり、例えば人間は体内で作ることができるアルギニンやタウリンも、ねこは体内で作ることができません」

Q４、BCAAを指すのは次のうちどれ？
①バリン、ロイシン、イソロイシン　　②アルギニン、シトルリン、オルニチン　　③プロリン、アラニン、グリシン

答えは…①
「BCAAは日本語で表すと分岐鎖アミノ酸と言います。バリン、ロイシン、イソロイシンは分子構造がとても似ています。ということは、効果も似ているということ。そのため、この３つの物質をまとめてBCAAと呼んでいます。ちなみに②はOCAAという尿素回路の中で解毒に使われるアミノ酸。③はコラーゲンを形成しているアミノ酸です」

Q５、グルタミンの役割として正しいものはどれ？
①脳のゆいいつのエネルギー源　　②小腸のゆいいつのエネルギー源　　③筋肉のゆいいつのエネルギー源

答えは…②
「グルタミンは体の中にいちばんたくさん含まれているアミノ酸で、60％を占めています。ちなみに①脳のゆいいつのエネルギー源は、ぶどう糖。また、一部脂肪の燃えかすであるケトン体が使われることもあります。小腸では、ぶどう糖をエネルギー源として使うことはできません。これはグルタミンにしかできないことなのです。そして、③の筋肉のエネルギー源となるのは、ぶどう糖と脂質。BCAAが使われることもあります」

続いては最近話題のキーワード「糖化」についての問題です。