今年は例年よりも多いといわれている花粉の飛散量。クシャミや目のかゆみだけでなく、肌への影響も心配です。そこで、参加したのが、美容機器でおなじみのヤーマン株式会社が主催する「花粉症セミナー」。4万例以上の美容皮膚科治療実績をもつ三宅真紀医師(表参道皮膚科 原宿本院)が話していた花粉症シーズンの肌トラブルやメイクについて紹介します。
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肌ダメージを減らしてバリア機能を守る
花粉症シーズンに引き起こされる肌トラブル。その原因のひとつが摩擦です。かゆくて目をこすったり、鼻水をかみ続けたり…、花粉症シーズンの肌は摩擦によるダメージをたくさん受けてバリア機能が低下した状態にあるのです。バリア機能が低下すると肌は外からの刺激を受けやすくなり、花粉が皮膚に侵入するのも防げません。実際に三宅先生は、鼻をかみ過ぎて荒れた肌に花粉が侵入、結局、湿疹にまで悪化してしまった患者さんも見てきているそうです。では、花粉症シーズンも健やかな肌を保つためにはどうすればいいのでしょう?
三宅先生によると、バリア機能を低下させないためには、肌への摩擦(ダメージ)を極力減らすこと、そして保湿を心がけることが大切なのだそう。つまり、花粉症シーズンの肌トラブルを防ぐためには、目をこすったり鼻をかんだりしなくていいように薬やマスクによる花粉症対策を行うこと。さらに、スキンケアでしっかり保湿し、花粉が飛び交う日中もバリア機能がキープできるよう保湿にすぐれたベースメイクを心がけるのがよいそうです。
保湿力が高くて摩擦しないファンデも
摩擦に気をつけたいのは、アレルギー症状が出ているときだけでなく、日々のスキンケアやメイクのときも同じとのこと。例えば、ファンデーションを塗るときにパフやブラシでこするのも摩擦。なるべくこすらずメイクをするのが最善のようです。
例えば、ヤーマン株式会社の「ミネラルエアー」は、微粒子状になったファンデーションを肌に吹きかける画期的なスタイル。顔全体に吹きかけて1分間待つだけで仕上がるので摩擦はゼロ! 美容液、日焼け止め、化粧下地、コンシーラー、ファンデーションがひとつになっているのでメイクによる肌ダメージをかなり減らすことができます。
また、天然由来のミネラルや植物エキスによって肌はみずみずしくうるおいをキープできるほか、配合された「ザクロエキス」には、ビタミンCやポリフェノールなど抗酸化作用があるため花粉症による肌の炎症を和らげる効果にも期待できそうです。
春の美肌を制すものは1年の美肌を制す!
先ほど、肌荒れが悪化して湿疹ができた話を書きましたが、じつはそれだけではありません。花粉症による肌トラブルをケアしないと、春の肌ダメージをひきずったまま、紫外線や冷房のダメージを受ける夏、乾燥のダメージを受ける秋冬を過ごしていくことになり、肌は不調な状態のまま1年を過ごすことになります。また、肌荒れが慢性化することで、大人のアトピーにつながる可能性もあるのだとか。
「私は花粉症じゃないから大丈夫」と思っている人も他人事ではありません。三宅先生によると、目や鼻のアレルギー症状が軽いため、肌荒れが花粉症のせいだと気づいていない人もいるそうです。
肌ダメージを減らすことも保湿をすることもやり過ぎて損をすることはありません。すでに花粉症に悩んでいる人もそうではない人も肌の花粉症対策を始めましょう。
「ミネラルエアースターターセット」¥12,000 (税抜)
https://www.ya-man.com/brand/mineralair/
写真・取材・文/浜田彩