今話題のスーパーフード・スピルリナが花粉症にいい作用をもたらしてくれることは前回の記事でわかりましが、花粉症に効くのはそれだけではありません。そこで、スーパーフードの普及・啓発する活動を行っている『日本スーパーフード協会』の代表理事・勝山亜唯美さんに、花粉症改善に効くスーパーフードを教えていただきました。
Contents 目次
スーパーフードの定義とは?
スーパーフードといえば、「体にいいもの」をイメージしますが、具体的にはどういうものでしょう?
「スーパーフードを定義すると、栄養バランスに優れ、一般的な食品よりも栄養価が高い食品や、一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれている食品のことを指します。一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材と健康食品の両方の用途を併せ持ちます」(勝山亜唯美さん)
「なかでもスーパーフード発祥の地であるアメリカ・カナダで代表的な10種類(スピルリナ、マカ、クコの実(コジベリー)、カカオ、チアシード、ココナッツ、アサイー、カムカム、ブロッコリースーパースプラウト、麻の実(ヘンプ))を『プライマリースーパーフード10』と呼び、「日本スーパーフード協会」が特に重要として推奨しています」
「『プライマリースーパーフード10』にも入っているスピルリナは、花粉を異物侵入のサインとしてつくられ、くしゃみやかゆみを誘発するIgE抗体の働きを抑制し、異物と結合して体外へ排出する働きをするIgA抗体の活性をサポートしてくれます」
このほかにも花粉症に効くスーパーフードを教えていただきました。
今回、初めて聞く名前もあり、今後ブームの兆しも…!?
ビーポーレン
ミツバチが採取した花粉を運ぶため、体内から分泌した酵素で固めて小さな団子状にしたもの。「Bee=みつばち」と「Pollen=花粉」を組み合わされて「ビーポーレン」に。ビタミンやミネラルのほか、約100種類もの栄養素が含まれ、プロポリスやローヤルゼリーよりも栄養価が高く、「パーフェクトフード」と呼ばれるほど。
疲労回復や滋養強壮に効果があるほか、免疫力向上の研究も行われています。スギ花粉ではありませんが、花粉に馴れることで耐性ができると考えられ、花粉症改善に有効と考えられています。アイスにトッピングしたり、サラダにかけたりなど、ふりかけ感覚で手軽に使えるのも魅力です。
ITはなびらたけ
β-グルカンをはじめ、栄養・健康成分を豊富に含む希少な白いキノコ・ハナビラタケ。これを長年研究するインタートレード(略称IT:アイティー)が、最新の技術によって、高品質で安定供給することに成功した菌種がITはなびらたけです。豊富に含まれるβ-グルカンは、腸内環境を整える食物繊維の一種で、免疫力の活性化や、アレルギーや花粉症の低減が期待されています。
オメガスリー系オイル
アレルギー症状の低減のほか、ダイエット効果や美肌効果、高血圧予防などの効果が期待される油のオメガ3脂肪酸。代表的なものに、亜麻仁油、えごま油、インカインチ(グリーンナッツ)オイルなどがあります。
油以外では、チアシードもオメガスリーが豊富でおすすめです。チアシードは「チア」というシソ科の植物の種で、オイルよりも食物繊維があるため、デトックス効果があるうえ、鉄分などのミネラルも豊富です。
取材・文/奥沢ナツ