冬の寒さから解放されて、ポカポカ陽気の気持ちのよい春ですが、体調を崩しぎみの人も多いのでは? 私の周りでも、体調を崩されている人をよく見かけます。今日は、フードアナリストで漢方養生指導師の資格を持つ糸櫻敦子さんに春に食べたいおすすめの食材を教えてもらいました。
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春にとりたい旬な食材3つ
春の陽気に負けてしまい、体調を崩しやすくなる春。私は漢方養生指導師の資格持っていますが漢方の世界でも、陽気になり、気の巡りがよくなる春は、肝の働きが活発になることで、胃腸の働きが弱くなりやすいと考えられています。
旬の食材をたっぷりととって、冬の間にため込んだ老廃物を解毒し、胃や腸を元気にして、気を巡らせて穏やかな気分になりましょう。
●たけのこ
春を告げる野菜のひとつといわれるたけのこ。
たけのこは、食物繊維が多く、胃の調子を整えて、便通もよくしてくれる優秀な食材。
また、熱をとり、咳、痰を改善したり、利尿作用を高めて、むくみを解消する効果もあります。たけのこご飯や、たけのこの木の芽和えなど、日々の食事に手軽にとり入れて、胃腸をしっかり元気に整えましょう。
●アスパラガス
アスパラガスは、脾の働きを高め、食欲を増進させることで、元気を補う食材。
アスパラガスもまた、熱を取り、口の渇きや咳を和らげる効果があります。利尿作用もあり、疲労回復にも効果のあるアスパラギン酸も豊富に含まれているので、旬のこの時期、おいしく食べて元気になりましょう。
●いちご
今の時期、とってもたくさん出回っているいちご。
ビタミンCや食物繊維も豊富ないちごには、胃をスッキリとさせて消化を助け、食欲不振やお腹のはり、便秘を解消する効果があります。
いちごもまた、体の熱を冷まして、のどをうるおすので、乾燥しがちな春にはおすすめの食材。皮膚の抵抗力を高めて、肌の調子も整えてくれるので、女性にはとってもうれしい食材ですね。目もとのクマやシミにも有効なので、ちょっぴり疲れているときや肌荒れが気になるときには、積極的にとるとよいかもしれませんね。
今回、とり上げた春の食材はほんの一部ですが、ほかにも山菜や菜の花、貝類なども解毒作用があったり、気分を落ち着かせてくれたり、旬の食材を食べると、体にいいことがたくさん。旬の食材をおいしく食べて、春の不調を改善し、楽しく春を元気に過ごしましょうね。