インターネットの普及に伴い睡眠難民も増えていると言われてきましたが、ノートパソコンやタブレット端末、スマートフォンの普及はさらに眠れない人口を増やす原因に。特にスマートフォンはあらゆる角度から睡眠を妨げるため、注意が必要です。そこで今日は、睡眠の質を高めるためのスマホ習慣について、睡眠コンサルタントの友野なお先生に教えていただきました。
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メンタルや睡眠の質を下げる3大要因
まず、現代人の日常生活に欠かせないノートパソコンやタブレット端末、スマートフォンは睡眠ホルモンの分泌を抑制する作用のあるブルーライトの暴露量がほかのデバイスと比較して多いです。さらに、顔との距離が30㎝程度なので近いこと、そして画面が小さいので集中しやすくなることなどが眠りを遠ざけてしまう3大原因として考えられます。
また、SNSなどを見ることで精神的に落ち着かなくなったり、イライラしたりするケースもあり、こういったメンタルへの影響も睡眠の妨げになっているといえるでしょう。しかし、どの年代でも楽しめるような高機能アプリやゲームなど、私たちに飽きることのない刺激を与え続けてくれる要素がギュッと詰まっているアイテムでもあるため、ベッドの中にまで持ち込んで操作し、そのままスマートフォンを握りしめて寝落ちしているというお話を頻繁に聞きます。
米国カリフォルニア大学の研究チームが30日間にわたって成人653人のスマートフォン画面を見ている時間と睡眠時間、そして質のデータを分析した結果、スクリーンを見ている平均時間が長い人ほど、睡眠の質が悪くなり、睡眠も少なくなっていました。特に、スマートフォンを就寝前近くに使用しているときにこの傾向がみられたとのことです。
日常生活からスマホを断つ!デジタルデトックスの方法
睡眠の質は健康、美、翌日のパフォーマンスの質とイコールです。美肌を求めるのであれば、パックや美容液をつけるなどのプロセスと同じように、就寝1時間前からスマホを手放すという習慣を身に着けることが大切です。便利さや楽しさと引き換えに健康や美、充実した明日を失うことのないよう、決してツールの奴隷にならないように気をつけましょう。
ときにはスマートフォンを持たずに散歩に出かけるなどのグリーンエクササイズをとり入れるなど、日常生活の中からデジタルデトックスをするように心がけることをおすすめします。
また、就寝1時間前からスマートフォンを手放すことに不安を感じる人は、まずはベッドに持ち込まないところからスタートし、就寝5分前、就寝10分前と徐々に手放す時間を長くしていきましょう。それでもどうしても使わなくてはいけないときは、画面の照度を最大レベルまで落とす、ブルーライトカットアプリをダウンロードする、ブルーライトカットメガネやサングラスをかける、顔との距離を30cm以上離すなどの対応を必ずとるようにしてくださいね。