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緊張型頭痛かどうかをチェック!
日頃から頭痛に悩まされている人は、以下にあてはまる項目があるかどうか、チェックしてみましょう。
□頭全体が締めつけられるように痛む
□同じような痛みがときどき、あるいはほぼ毎日起こる
□家事や仕事を休むほどではない
□肩や首のこりを伴うことが多い
□ストレスや疲れがあるときに痛むことが多い
□マッサージや入浴で痛みがラクになる
あてはまる項目が多い場合は、緊張型頭痛かもしれません。
頭が締めつけられるように痛み、肩、首のこりを伴い
緊張型頭痛の特徴は、頭をギューッと締めつけられるような痛みです。原因の多くは、ストレス。いくつかのストレスが重なって、緊張型頭痛は起こると考えられています。
「たとえば、パソコンや車の運転で長時間同じ姿勢を取り続けるといった身体的なストレスです。肩や首の筋肉がこって血流が悪くなり、痛みを引き起こす物質が生まれ、これが神経を刺激して、頭痛が起こります。肩や首のこりを伴うことも多いです。
また、人間関係のトラブルなど精神的なストレスにっよって、筋肉の緊張や痛みをコントロールする脳の機能がうまく働かなくなることでも緊張型頭痛は起こります」(五十嵐先生)
ときどき頭痛がする反復性緊張型頭痛と毎日ように痛みが続く慢性緊張型頭痛があります。片頭痛とは違い、キラキラが見えるといった前兆や甘いものが食べたくなるといった予兆はなく、吐き気・おう吐を伴いません。頭痛のときに、動くと痛みがひどくなるのが片頭痛ですが、緊張型頭痛では、動くとラクになることが多いです。
緊張型頭痛と片頭痛の「合併型」も
自分の頭痛が、緊張型頭痛か片頭痛かどちらかわからない、どちらもあるような気がするという場合、両方を併せ持った“合併型”かもしれません。
「合併型は、いつも頭が重いような緊張型頭痛があり、時々、ズキンズキンという片頭痛がある、ズキンズキンとした痛みとギューッと締めつけられるような痛みが別々に起こるなど、さまざまパターンがあります」(五十嵐先生)
合併型の場合に困るのが、セルフケア。一般的に、片頭痛は冷やす、緊張型頭痛は温めるとラクになるといわれています。どちらの痛みかわからないと、へたに冷やしたり、温めて痛みが増すことが怖く、結局、何もできない、ということも。
「自分が何をするとラクになるのか、ある程度、トライ&エラーで探っていく必要はあるでしょう。片頭痛の患者さんの中にも、少数派ですがお風呂に入るとラクになるという人もいます。自分がどんなときに頭痛が起こるのか把握するために、頭痛ダイアリーをつけるのがおすすめ。頭痛への対処法もわかってきます」(五十嵐先生)
*頭痛ダイアリーについては、コチラも参考に。
http://www.jhsnet.org/dr_medical_diary.html
取材・文/海老根祐子
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五十嵐 久佳
頭痛専門医。富士通クリニック、東京クリニックで頭痛外来を担当。患者の話をじっくり聞いて、一人一人にあった治療を行っている。北里大学医学部卒業、同大学神経内科に入局。英国The City of London Migraine Clinicでの研修を経て、北里大学医学部内科講師に。宮内庁病院内科医長、神奈川歯科大学教授などを経て、現職。
富士通クリニックhttps://www.fujitsu.com/jp/about/corporate/facilities/institutes/clinic/
東京クリニックhttps://www.tokyo-cl.com/
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