「キウイで腸活」一見、お腹の調子を整えて便秘を予防するのに、関係なさそうなキウイフルーツですが、30年にわたり4万人の腸を診てきた松生クリニック院長 松生恒夫先生によると、腸内環境を整えるには、キウイフルーツの食物繊維がとても重要な役割を果たすそう。
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腸活に必須!? 2種類の「食物繊維」と「酪酸」
食物繊維は2種類。穀類や野菜などに含まれており、水に溶けない『不溶性食物繊維』は、胃や腸で水分を吸収して大きく膨らむことで腸を刺激して活発にし、便通を促進します。一方で、昆布やわかめ、こんにゃくなどに多く含まれ、水に溶ける『水溶性食物繊維』は、大腸内で分解されるとビフィズス菌などの善玉菌が増え、整腸効果をもたらすとされています。
松生先生によると、この2種の食物繊維をバランスよく摂取することで「短鎖脂肪酸」が増加し、その短鎖脂肪酸の中で、最も注目すべきは『酪酸』とのこと。血糖値をコントロールしたり、腸内フローラをよくするなどの整腸作用があり、全身の健康維持にも関わっています。『不溶性食物繊維』と『水溶性食物繊維』のベストバランスは2:1とのことですが、意識して食物繊維を食事にとり入れている人でも、どちらかに偏って摂取している場合もあるのだそう。
バランスのいい食物繊維摂取の救世主が「キウイフルーツ」
そこで松生先生がおすすめするのがキウイフルーツ。不溶性・水溶性の食物繊維のバランスがよく、慢性的な便秘解消に効果がある水溶性食物繊維が豊富に含まれている果物として、私たちの腸のサポートをしてくれるそう。
さらにキウイフルーツの食物繊維には、便の膨張と保水力をアップさせる働きがあり、積極的にキウイフルーツを食べることで便通改善が期待できるのだとか。
またキウイフルーツは、ビタミンやカリウムなども豊富に含まれる高栄養素でバランスのいい果物。
この機会に栄養バランスがよく、気軽に手に入る「キウイフルーツ」で腸活をさらに活性化させてみてはいかがでしょうか?
文/ゆうこ