フムスという食べ物を聞いたこと、または食べたことはありますか? 日本ではまだまだ知らない人も多いこの食べ物、ひよこ豆をペースト状にしたもので、栄養も豊富でとってもおいしいんです! 今回は人足早く、日常食として定着しているイギリスより、フムスの種類や食べ方についてレポートしてもらいました。
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GI値も低く、栄養豊富なフムス
イギリスではすでに国民食になりつつある「フムス」をご存じですか。茹でたひよこ豆をつぶしてタヒニ(ゴマペースト)、レモン、ニンニクなどを和えたペースト状の食べ物で、もともとは地中海東部諸国の料理です。
ひよこ豆とゴマが主原料だけあって、フムスはタンパク質や食物繊維、ミネラルを豊富に含む健康食!イギリスの国営医療制度(NHS)が妊婦への推奨食品に挙げているほどです。GI値(血糖値の度合いを示す指標)が低いのでダイエット中や糖尿病の人でも安心しておいしく食べられる一品なんですよ。
イギリスのスーパーにフムスが並び始めたのは1980年代。90年代から徐々に名前が認知されてきて、約15年前から健康意識の高まりとともにイギリス人の食卓に浸透していきました。今ではスーパーの棚に10~20種類ものフレイバーが並ぶほどの人気、イギリスではフムスが日常食として定着しています。
イギリスのスーパーに並ぶフムスの種類は、ローストトマト味、ハラペーニョ入り、ビートルート味、ピリピリ(唐辛子)入り、スウィートチリ味、モロッコ風、アボカド入り、レモン&コリアンダー、カラマタオリーブ&フェタチーズ風味、バジルペスト&パルメザンチーズ入りなどなど、じつにたくさんの味があります。定番のフムスでさえ、オーガニックフムス、低脂肪フムス、エキストラリッチフムスとあり、あらゆるニーズに対応しています。フムスは1パック(200g)1ポンド(140円)前後とお値段もお手頃。
食べ方ですが、にんじんやきゅうりなどの野菜スティックやベイビーコーン、トルティーヤなどでディップするのがポピュラー。シャリっとした新鮮な野菜とクリーミーなフムスの組み合わせが絶妙です。
また、フムスをトルティーヤやライ麦パンに塗ってサンドイッチの具にして食べるのもポピュラーな食べ方です。フムスにレモン汁を加えてサラダのドレッシングにしたり、トマトソースの代わりにフムスを使ってピザソースにすることも。具にはフェタチーズやズッキーニが合います。
栄養価が高くて使い勝手がいい「フムス」、日本で日常的にお目にかかる日もそう遠くはなさそうです。
文・写真/ボッティング大田朋子、ホリ・コミュニケーション