世は健康ブームまっ只中。各メディアで次々とダイエット法や食材の健康効果などが紹介され、健康知識もだいぶ身についてきたのではないでしょうか。しかしなかには最新の研究結果により、今までの健康常識が覆されることも。たとえばコーヒーは今まで健康に悪いとされてきましたが、最近ではさまざまな健康効果が明らかにされています。飲みもの関連でいえば、お酒も今と昔の健康常識がまったく異なるそう。そこで今回は、お酒にまつわる健康常識の今昔をご紹介。新しい常識を知ることで、あなたのアルコールライフがガラリと変わってしまうかも?!
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牛乳を飲んでも酔いにまったく効果はない!?
お酒の新常識を教えてくれるのは小田原銀座クリニック理事長・岡村信良先生です。まずはお酒と牛乳にまつわる健康常識から。昔から「飲酒前に牛乳を飲むと酔いにくくなる」と言われていましたが、今は牛乳を飲んでも酔いにくくならないことがわかっています。
以前は牛乳を飲むことで胃に膜ができ、アルコールの吸収が遅くなるため酔いにくくなるとされてきました。膜ができるという現象はたしかなものの、最新の研究では膜ができてもすぐに剥がれてしまうと判明しています。しかもアルコールのほとんどは腸で吸収されるので、胃に膜ができても意味がありません。
この事実にはタレントの指原莉乃さんも、「まったく意味ないじゃん!」とショックを受けた様子。ネット上でも「ずっと信じてきた健康知識が、じつは都市伝説だったなんて…」「牛乳の無力さに驚いた」「これからは牛乳に頼らず生きていこう(笑)」などの声が上がっていました。
7月2日放送の「この差って何ですか?」(TBS系)では続いて、「お酒をチャンポンで飲むと酔いやすい」という健康常識について。岡村先生はこの説を「まったく根拠がない」と断定。「チャンポンしたから酔いやすくなるわけではなく、チャンポンして飲むとアルコールをとりすぎてしまう」と解説しています。
たとえばビールだけならジョッキ5杯と、酔いの目安が把握しやすいですよね。しかしチャンポンすると、自分がどれくらい飲んだのか把握しづらい状態に。そのためふだんよりもお酒を多く飲んでしまい、酔いやすくなるそうです。
いちばん酔いやすい飲み方は何割り?
お酒の新常識はほかにも。じつは焼酎や梅酒、ウイスキーなどは、何で割るかによって酔い方がまったく異なります。アルコールの量が同じ場合、「水割り」「炭酸割り」「ロック」の中でもっとも酔いやすい飲み方は「炭酸割り」。一見「ロック」がいちばん酔いやすいように感じますが、なぜ「炭酸割り」がいちばん酔いやすくなるのでしょうか。
その理由は、炭酸に含まれる「二酸化炭素」が血流をよくするため。二酸化炭素が血管を刺激することで血流が促進されると、アルコールの消化と吸収が早まり、脳へも早い時間で到達してしまうそう。それで酔いが回りやすくなるそうです。
これには番組MCの加藤浩次さんも「へぇー!」「ちょっと知っておいたほうがいいよね」「炭酸割りが好きな人は炭酸で酔ってきたら水割りに変えようとか…」と驚いた様子でした。
今と昔ではまったく異なるお酒の健康常識。新しい常識を踏まえて、アルコールとのつきあい方もアップデートしてみませんか。
文/プリマ・ドンナ