熱中症や夏バテなど、夏は体にとって天敵がいっぱい。健康的な夏を送るために、細心の注意を払ってきたという人も多いと思います。しかし注意が必要なのは、何も夏に限った話ではありません。猛暑が続いた8月が終わって、いよいよ暑さも終盤に。じつは夏が終わる今だからこそ、気をつけなければいけないことがたくさんあります。そこで今回は、知られざる「夏終わりトラブル」を徹底解剖。夏バテにそっくりな、ある症状や夏の終わりに出るアレルギーについてご紹介します。決して他人ごとではない夏終わりトラブルを学んで、季節の変わり目を健康的に過ごしてくださいね。
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夏バテじゃなくて“夏季うつ”!?
8月28日放送の「ホンマでっか!? TV」(フジテレビ系)では、「今ヤバイ! 夏の終わりは危険SP」と題した企画を特集。その道に精通したさまざまな専門家たちが、夏の終わりに起こる健康トラブルを教えてくれました。
まずは心理評論家・植木理恵先生が警鐘を鳴らした、「夏季うつ」についてご紹介。夏季うつとは夏に始まるうつ病の初期症状のことで、症状が夏バテとよく似ています。植木先生の話によると、昨年都内だけでも夏季うつを夏バテや熱中症などほかの症状と誤診した例が240件もあったそう。
にぎやかなイベントなどが多い夏は、周りの環境と自分とのギャップに落ち込みがちな時期。植木先生は夏季うつについて、「夏はお祭りが多かったりして、みんながハッピーそうにしている。だけど『自分はつまらない』『自分はイケていない』と感じ、周囲と自分の差に気がついてしまう」「それが夏にうつ病が始まる原因」と解説しています。
これには番組MCの明石家さんまさんも思わずビックリ。SNS上でも「夏季うつなんてものがあるんだ」「え! 私、すでに夏季うつかもしれない」「五月病の次は夏季うつに注意しないといけないのか…」「夏季うつの理由にすごい納得」などの反響が続出していました。
家の中で咳が出る人は要注意?
さらに番組では、夏終わりに出るアレルギーについてもクローズアップ。生物学評論家・池田清彦先生は「夏の終わりに熱が出て咳が止まらない人はもしかしたら夏風邪ではないかもしれない」と言及し、夏型過敏性肺炎の可能性を提唱しました。
たとえば外ではあまり咳が出ないのに、家の中でよく咳が出る人は要注意。台所やカーペット、畳などから発生したカビが咳の原因かもしれません。
池田先生曰く、1度発症すると毎年発症しやすくなるとのこと。しかも発症する度に肺が弱くなり、最後には呼吸困難になる可能性があるそうです。予防策としては掃除をしたり、風通しをよくしたりして清潔感を保つことが大切。池田先生は「カビを除去するだけで大体治る」とアドバイスしていました。
この事実を聞いたお笑いコンビ・宮下草薙の草薙航基さんは、「僕かかってるかもしれない」とコメント。ネット上でも草薙さんと同様に、「私も家の中限定で咳が止まらない」「ずっと夏風邪だと思ってた」「夏型過敏性肺炎疑惑が浮上…」と危惧する声が相次いでいます。
夏季うつや夏型過敏性肺炎などに気をつけて、スムーズに涼しい季節を迎えたいですね。
文/プリマ・ドンナ