歯磨きなどの際に鏡で舌を見ると、いつもより白っぽく感じることがありませんか? ネット上でも「なんだかふだんより白っぽい気がする」「磨いたのに舌の白いのが落ちないよ…」「いつも白いけど、原因が何かわからない」「鏡を見たら舌が白すぎてびっくりした!」といった声が上がっていました。そこで舌の状態と体調との関係をピックアップ。舌の色や様子など、舌の状態をよく観察することで、体に起きている不調を確認できますよ。
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舌が白くなるのは胃や腸に原因があった!
9月3日放送の「この差って何ですか?」(TBS系)では北里大学東洋医学総合研究所の伊藤剛先生が登場し、舌の状態の見方を教えてくれました。
最初に解説してくれたのは、舌が白くなる原因。舌にできる白いものの正体は「苔」ともいわれる、舌の表面の細胞が死んで蓄積したものです。通常は食べもので自然と削られていきますが、体に問題が起きると舌の表面にある「乳頭」と呼ばれる凸凹が成長。乳頭の間に白いものがたまると、食べものだけでは削れなくなって舌が白くなるそう。
じつは舌が白っぽいときには胃や腸に問題が。胃や腸が炎症をおこすと体が治そうとして、新しい細胞がどんどん作られていきます。舌は胃や腸と粘膜でつながっているため、同様に新しい細胞が作られて乳頭が成長するとのことです。
舌が白くなると舌磨きをする人も多いですが、伊藤先生はおすすめできないとコメント。舌にできる白い苔は食べものから舌を守るバリアとしての役割があります。感染を起こさないためにもむやみにとるのは避けましょう。
番組を見た視聴者からは、「舌が白いのは胃や腸に異常があるからなのか…」「粘膜で胃や腸がつながっているから、舌でも同じように細胞が作られるんだね」「舌磨きを毎日してたけど、あまりよくないのは驚き」といった声が続出していました。
舌を見てわかる体のさまざまな不調
胃や腸だけでなく、体のさまざまな不調は舌を見るだけで見分けられます。舌のふちにへこんでいるところがある場合は、舌がむくんで歯が押しつけられた跡だそう。これは水分をとりすぎているから。お風呂で全身浴をすると水圧で体の水が中心に集まるので、体内から水分が出やすくなりますよ。
舌の色が薄い人は、栄養不足や鉄分不足などにより貧血になる可能性が。逆に舌が濃い赤色の人は血液の流れが悪く、ドロドロしているため血管が詰まりやすいと考えられるので注意が必要です。
番組終了後、ネット上では「舌を見るだけで体のさまざまな不調を確認できるんだね」「水分をとりすぎると舌もむくむとは知らなかった」「舌の色が濃すぎるのもよくないのか」といった反響の声が上がっていました。
歯磨きをするついでに舌を確認して、体の状態をチェックしてみてはいかが?
文/プリマ・ドンナ