朝、髪に寝グセがついていたら「直すの面倒くさ~い」とため息が出てしまいます。うまく直せずイライラすることも。
予約4か月待ちの生活習慣改善サロン「Flura」を主宰する小林麻利子さんにうかがう、【睡眠のお悩み解決】。今回は、寝グセをつきにくくするためのコツを教えていただきます。
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CASE10
寝相が悪いのか、髪質のせいなのか、朝起きると髪におかしな寝グセがついています。直すのに時間がかかる日もあって、朝から精神的に疲れちゃう。
小林先生のお答え
しっかり乾かしてから、髪を整えて寝始める
半乾きや結んだままで寝ないこと
寝グセをつけないための基本中の基本は、髪が半乾きのままで寝ないこと。起きたときボサボサになってしまいます。入浴後、早めにドライヤーで9割ぐらい乾かして、あとは寝るまでに自然乾燥させましょう。
寝グセを防ぐために髪を結んだり、カーラーで巻いて寝るのもおすすめしません。頭皮がギュッと引っ張られると、血管が収縮して血のめぐりが悪くなってしまいます。パジャマでも、からだのどこかが締めつけられると血流が悪くなるし、違和感もあってよく眠れなくなる原因となりますから、頭も同じです。
寝返りが少ない寝始めがポイント
人はひと晩で20~30回寝返りを打つのですが、寝始めがもっとも寝返りが少ない時間。ですから、まずはいちばん寝グセのつきにくいあお向けの姿勢で、ロングヘアの人は髪を頭の上のほうに広げて摩擦が生じないようにして寝ましょう。睡眠中のヘアケアのために作られたふんわりとした帽子もあるので、使ってみてもよいかもしれません。
初めにこうしておけば、そのあとは寝返りが多くなって、寝グセがつくほど長く同じ姿勢では寝ないと思います。
ただし、寝具が合わないと寝始めでも動きが多くなってしまうので、枕などを見直してみて。寝始めに体が安定していると、深い眠りに到達するのが早いというデータもあるので、寝グセだけでなく快眠のためにも大事なことです。
寝る姿勢によって寝具を整えて
前髪の寝グセが気になる場合は、もしかしてうつぶせ寝をしていませんか? うつぶせ寝は呼吸しづらいうえに、顔が圧迫されてゆがみの原因になったり、前歯が虫歯になったり抜けやすくなるなど、体によくないことが統計でわかっています。
寝る姿勢は、幼いころについた習慣がもとにあるので変えるのは難しいですが、うつぶせ寝はできるだけ避けたいもの。どうしても止められない場合は、うつぶせ寝向けの枕を使いましょう。
また、横向き寝はからだの接地面が少なくて不安定になりやすいので、抱き枕を用意したり、ふとんをひざの間に挟んだりして体を固定したうえで、寝グセがつきにくいように髪を整えて眠ってください。