足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。体や心の不調を解消する、足ウェルネステクニックをお伝えしていきます!今回のテーマは、「足刺激でインフルエンザを予防する方法」です。もうすでに流行し始めているインフルエンザからしっかりと身を守る対策を行いましょう!
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インフルエンザがいつもより早く流行中
いよいよ身の回りでもインフルエンザにかかった、という話を聞くようになりましたね。今年は例年よりも早く流行が始まり、9月を過ぎたあたりからインフルエンザ感染に関するニュースが発表されていました。いざワクチン接種に行こうと思っても今季分は受付終了になってしまっていた、ということもありますね。
今では冬だけが流行期とはいえなくなってきたインフルエンザですが、その背景には交通機関のスピードの進化もあると思います。全国各地をその日のうちに行き来することができるようになり、乗車する人によってウィルスが運ばれることになってしまうのです。来年はオリンピックがありますので、飛行機の国際線の往来もさらに活発になり、さまざまなウィルスがあちこちに運ばれる可能性もあります。特に抵抗力の少ない高齢者や子どもへの感染は心配ですね。しかし感染を恐れるばかりではいられませんので、ウィルスに負けない体になるために自分自身の免疫力を上げていきましょう!
体が弱っているときの足相チェックポイント
足裏にある足相は、現在の体や心の状態までを教えてくれる重要な手がかりです。こうした足相のサインが出ている人は、体の免疫力が下がりインフルエンザにかかりやすくなっている状態です。自分の足を今すぐチェックして、早めに足刺激で対策を行いましょう!
【足裏の色が真っ白か黄色い】
足裏の色がいつもより真っ白や黄色い色をしていませんか? 血色が悪い色をしていたら要注意です。
<足の裏が白い例>
【足の甲を押すと痛い】
足の甲の親指と人さし指の間のくぼみを押してみてください。驚くほど痛みを感じるかもしれません。ここは胸部リンパ腺と対応する反射区がある部分で、ここが痛い人はインフルエンザや風邪が身近に迫っていると思ったほうがよさそうです。
<足の甲の胸部リンパの位置のイラスト>
【かかとの内側をさわると熱っぽい】
かかとの内側は体の深部にこもった熱を感じられる部分です。体温計で測っても発熱がみられない場合も、この部分が熱っぽいと感じるときはこれから熱が上がる可能性がありますので早めに対処しておきましょう。
<かかとを示したイラスト>
インフルエンザの予防効果を高める足刺激テクニック
免疫力を高めてインフルエンザにかかりにくい体を作る足刺激テクニックです。足相サインが気になった人は、早めにしっかりと刺激しましょう。
【足の甲を刺激する】
足相チェックでも確認しましたが、足の甲の親指と人さし指の間のくぼみを刺激します。このゾーンの中にはのどや気管と対応した反射区があります。手をグーにして中指の指角をこの部分に当てて、足首の方向に向かって押し流すようにぐいぐいと刺激しましょう。ゴリゴリとした手応えを感じるようなら、それをつぶすようなイメージで行います。
<のどや気管を示した足の反射区のイラスト>
インフルエンザを寄せつけないための養生法
ふだんからインフルエンザを予防するためにも、日常生活の中にひと工夫をとり入れてみてくださいね。
【香りで防御する】
鼻や口などの粘膜からインフルエンザは感染します。殺菌効果のあるアロマの香りをとり入れて粘膜を守りましょう。おすすめの香りはユーカリやティートリーです。デスクワークのときにはマグカップに入れたお湯に数滴たらして香らせるとよいですね。お風呂に入るときにも湯船に香りをたらしましょう。蒸気と一緒に香りを吸い込むのが効果を高めるポイントです。
【こまめに睡眠をとる】
睡眠不足は体を疲労させ、免疫力の低下につながります。睡眠時間をたっぷりとることがいちばんよいのですが、忙しい師走ではなかなかそうもいきませんね。電車移動の間や休憩時間に仮眠をとるように心がけてみてください。どうしても時間がないときは、目をつぶるだけでも体が休まります。同時に目もとを温めてあげるとさらに効果的です。
【体の深部を温める飲み物を】
冷えは体の抵抗力を下げてしまいますので、いつも以上に体を温める飲み物にこだわりましょう。ティータイムにはジンジャーティがおすすめです。体の深部から温まり免疫力を高めてくれます。
年末はお酒を飲む機会も増えますが、体を温めるお酒を選んで冷やさないようにしましょう。おすすめは焼酎のお湯割りです。梅干しを入れるとクエン酸の力で疲労回復効果も高まりますよ。ご自宅ではホットワインで温まるのはいかがでしょうか。
1年を締めくくる年末に向けて、毎日元気に過ごしたいですね! 足刺激を習慣にしてインフルエンザに負けない体を手に入れましょう。
取材・文/牧内夕子 イラスト/湯沢知子