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便秘とぽっこりお腹を同時に解決!ゴッドハンド理学療法士が考案「腸もみマッサージ」
便秘を解消するマッサージといえば、おへそを中心に「の」の字にさする方法が基本です。でも、もしこのマッサージをしても便秘が解消しないと悩んでいたら、それは腸だけの問題でなく、腸を包む膜がかたくなっていることが原因かもしれません。そこに注目したのが、多くのモデル、女優が通うサロンとして有名なソリデンテ南青山・代表の小野晴康先生。便秘はもちろん、同時に下腹ぽっこりまで解消するという、ゴッドハンドが考案する便秘解消マッサージの秘策を教えてもらいました。
Contents 目次
便秘の原因は腸間膜にあった!
腸を時計まわりに「の」の字にさするマッサージ法は、腸が便を押し出す方向に沿って腸に刺激を与えて、便を促すマッサージ法です。「このマッサージをしても便が出ない人は腸の動きが悪いだけではなく、腸を包む膜=腸間膜がかたくなっていることが原因です」と小野先生。
この腸間膜とは、小腸と大腸の一部を包む2重の膜で、薄いけれどとても強い性質。焼肉でいえばホルモンの「マルチョウ」や「シマチョウ」で、よくかまないとかみ切れないことをイメージするとわかりやすいと思います。
長時間座りっぱなしの姿勢や、猫背姿勢が習慣化して常にお腹が丸まっていると腸間膜がかたくなります。すると腸の動きが悪くなり、便秘がちに。
また、腸間膜は腸へ栄養を運び、老廃物を運びだす毛細血管やリンパ管、神経などが通る場所。そのため、ここがかたくなることで老廃物の回収が上手く働くなり、下腹ぽっこりの原因・内臓脂肪がたまりはじめます。
つまり、便秘も内臓脂肪もかたくなった腸間膜が原因。そこで腸間膜をやわらかくほぐせば、便秘も下腹ぽっこりも解消できるのです。
腸間膜のかたさをチェックしてみよう!
腸間膜チェックテスト
ひとつでもあてはまったら、腸間膜がかたい可能性が!
□便秘がちである
□食物繊維をたっぷりとっているのに便秘が改善しない
□お腹をさわると、特に右上、左上がかたい
□お腹にぜい肉がつきやすい
□慢性的に便秘だ
□下腹がぽっこり出ている
□お腹がいつも冷たい
便秘&下腹ぽっこり解消「お腹ぐるぐる回し」
腸間膜をほぐす方法が、お腹を押しながらさする「お腹のぐるぐる回し」マッサージ。お腹をまず、おへそを中心にして、両手で反時計回りにもんだら、次に時計回りにもみます。腸間膜は同じ方向にばかり刺激を与えると逆にかたくなってしまうので、左右両方回しで刺激を与えることで、緊張している腸間膜を効率よくほぐすことができるのです。
「お腹のぐるぐる回し」マッサージやり方
利き手を軽く握ってグーの形にして、お腹の左下にあてます。その上に反対側の手のひらをあてて、お腹に圧をかけながら、おへそを中心に反時計回りにお腹全体を10回さすりましょう。一度ゆるめて3セット行って。時計まわりも同様に。
お腹全体のぜい肉をとる「お腹の前さすり」
下腹だけでなく胃のまわりやウエスト周りのぜい肉も気になるなら、「お腹の前さすり」おなか前面のマッサージも加えてみましょう。
「お腹の前さすり」マッサージのやり方
みぞおちにグーにした利き手をあて、その上から反対の手をあてます。手を押し込むように圧をかけながら、下腹部に向かってお腹の前面を上から下へ10回強めにさすりましょう。3セット行います。
便秘やぽっこりお腹に悩んでいる人がいたら、腸間膜を刺激する、こちらの2つのマッサージをぜひやってみてくださいね!
取材・文/山本美和 イラスト/湯沢知子