足から全身に働きかけることで健康的な毎日を生み出す「足ウェルネスⓇ」というライフスタイルを提唱している足裏研究家の鈴木きよみさん。前回は健康に気をつけているのになかなか解消しない便秘に悩むモニターMさん(52歳)が実際に足相診断をしてもらい、体調に合わせた足刺激方法を教わりました。初めての足刺激生活がもたらした体の変化をご紹介します。
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足刺激をすると腸がグルグル動き出した!
毎日早朝から夜まで仕事が忙しく、平日はあまりお通じがないことを気にしていたMさん。足裏にある反射区への刺激を行ってみていかがでしたか。
Mさん:「お風呂から出て、夜寝る前のタイミングで足刺激を行いました。消化器の反射区の中でも、左足の土踏まずの外側がゴリゴリとして痛みを感じました」
ここは横行結腸と下行結腸をつなぐ角の部分で、ゴリゴリとした手応えを感じるのは便の詰まりを表しています。ここをしっかりと刺激したのですね。
Mさん:「足を刺激すると体が温かくなり、腸がグルグルと鳴って動き出すのがわかりました。1か月続けた今は、足裏を押しても痛みはほとんどなくなっています」
痛みがなくなってきたということは、不調の原因が解消してきたのかもしれませんね! 今のMさんの足相は以前と比べて変化しているでしょうか。
足刺激生活1か月後の足相変化
【1か月前の足相】
【今回の足相】
きよみ先生:「足裏の形が以前よりもほっそりしていますね。とくに土踏まずから下の部分ですが、ゴツゴツした印象がなくなりすっきりと整っています。これは内臓の働きが整ってきていることを表しています」
確かに、全体的になめらかに整った印象をもちますね。足相はよくなっているということでしょうか。
きよみ先生:「Mさんが足裏刺激に取り組まれたこの1か月は、新型コロナウイルスの問題でいつも以上にストレスが多い生活だったはずです。また、教育関係のお仕事をされているので、さらにご心労や過労が続いたことと思いますが、足相をみると悪くなっている部分はありません。足刺激をしっかり行うことで、体調管理ができていたようですね!」
気になっていた消化器の反射区の部分はいかがでしょうか?
きよみ先生:「足裏真ん中のシワが減っているのをみると、消化器の調子もよさそうです。また、人さし指から小指の指先をみると、凸凹した感じがなくなっています。これは睡眠の状態がよくなっていることを表しています。睡眠時間は増えていなくても、眠りの質がよくなってきているようですね」
1か月後の足相は全体的にいい結果が出ていました。実際にMさんの効果実感の声を伺いましょう。
便通リズムがよくなったのを1週間後に実感
今の体調は、100点満点中90点だというMさん。満点に近づいてきているようですが、どのような効果を感じられたのか教えてください。
Mさん:「足刺激を始めてから1週間で、朝のお通じのペースが順調になったことにビックリです。毎朝か、日にちがあいても2日に1度のペースになったので、お腹のスッキリ感がうれしいです。この調子が続くといいなと思います」
健康のためにさまざまな方法をとり入れていて、もともと足相はとてもいい状態だったMさんですが、定期的に便通が無いことついてはお悩みだったので、この変化はうれしいですね。
Mさん:「いつもお腹のハリで不快感があったのですが、ガスもあまり出なくなりお腹もやわらかくなりました」
同じようなお悩みのある人は、ぜひ消化器の反射区を刺激してみてくださいね!
また、毎日お仕事が忙しいMさんは慢性的な寝不足もお悩みでした。
Mさん:「寝不足はまだ続いていますが、睡眠時間を増やすように努力をしています。よく眠れるようにお風呂で首の後ろをもんだり、腕を回して肩甲骨をほぐしたり、呼吸をしながら足首を前後に動かすストレッチをとり入れたりもしています」
日中はパソコン作業などで首や肩のこりもツラいそうですが、このストレッチは体をほぐすのにも役立ちそうです。足相では睡眠の質がよくなってきていることがわかったので、今後は寝不足の実感が解消されていくのを期待したいですね。
忙しいときも足裏チェックは忘れずに
今回、足刺激を始めてみていかがでしたか?
Mさん:「便通が改善し、お腹もやわらかくなって本当にうれしいです。自分の体に自信をもてるようになりました」
自分の手で足から体の調子を整えることができることを体感されたようですね。きよみ先生からの今後のアドバイスをお伝えします。
きよみ先生:「毎日忙しくお仕事に追われるような感覚になってしまうときでも、足裏の色だけはチェックしてみてください。ピンク色ならいいのですが黄味がかった色や真っ赤になっているのは、ストレスが多く体の負担が大きくなっているサインです。ゆっくり休むことを心がけて、足刺激をしてあげてくださいね」
気になる体調を抱えている人は、今日から足裏をチェックして足刺激を始めてみませんか?
取材・文/牧内夕子