新型コロナウイルス感染症の影響で、在宅勤務をすることになったり、外出を控え、自宅で食事をするようになったり、おうち時間が増えている人が多いのではないでしょうか。通勤時間やどこかへ出かけるための移動時間などに今まで使っていた時間を使って、1日1時間からでもはじめてほしいマネ活について、ファイナンシャルプランナーの横川楓先生にお話を伺いました
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お金の知識を得られる本を読んでみる
日々いろいろなサービスや制度が作られている中で新しい情報を得るのも大事ですが、経済の仕組みや歴史、普遍的なお金の知識などを、本でゆっくり学んでいくのもおすすめです。基礎的な知識が理解できれば、ニュースサイトやネットの情報も、より理解が深まるはず。スマホで見ることができるものはふだんのちょっとした空き時間でもチェックできますが、本を読むのは電子書籍でも本自体でも、まとまった時間をとったほうがはかどります。おうち時間が増えている今、少しの時間でもいいので、お金の勉強のための読書時間をぜひ作ってみてください。
最新ニュースのチェックも
緊急事態宣言が出されてから、たくさんのお店が休業したり、街の様子も以前とは変わり、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている人に対する給付金や支援のための制度が作られたり、毎日のように社会の状況が変化しています。勤め先の休業などで収入が減ってしまったときに備えて、お金のやりくりをするために知っておきたい制度や自分の仕事に関係する支援など、自分に関係のある情報がいつ発表されるかわかりません。困ったときにすぐにその制度を利用できるよう前もって準備をしておくためにも、どんな制度が作られたのかニュースサイトをチェックするようにしてみましょう。
今だからこそしっかりと収支の管理を
少し前と生活が変わり、家にいることが多くなったことで、光熱費や食費だけではなく、生活を快適にするためのグッズを購入するなど、今までとは出費も少しずつ変化しているはず。また、今すぐは収入に影響はなかったとしても、こういった状況が続くことで勤め先の経営状況も変化し、ボーナスが減ったり、会社自体がなくなってしまったり、最悪の事態が起きないとも限りません。今後どうなるかわからない状況の中で、万が一のときに自由に使えるお金をきちんと残しておくことが今まで以上に大切になっていくでしょう。貯金や投資などをするにも、自分の手もとにいくら残っているのかを日々把握し、しっかりと自分のお金の管理をしていかなければならないのです。最初はなかなかめんどくさくて大変かもしれませんが、週末に1週間の収支をアプリやノートに記録して振り替えるなど、簡単でもいいので自分のお金を把握する習慣づけをしましょう。
不安なニュースが続く中落ち着かない日々が続きますが、体調が悪くて病院へ行くにも、在宅勤務をするにも、家でまったりするのにも、お金がないとその分できないことも増えてしまいます。これから少しでも不安を減らし、どういった状況でも落ち着いて対処できるよう、今だからこそ使える時間をいかして、本を読んで知識をつけて、ニュースで最新の状況をチェックして、自分自身のお金の状況としっかり向き合っていきましょう。
イラスト/うつみ ちはる