昨年10月からのキャッシュレスポイント還元制度も6月で終わり、本当の消費税10%負担が始まっています。ほかにも7月からはコンビニや多くのお店でレジ袋も有料になるなど、ちょっとした出費が増えています。そんな中、今度は今年9月から、新しいポイント還元制度が始まります。どんな制度なのか、ファイナンシャルプランナーの横川楓先生に教えていただきました。
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「マイナポイント」ってどんな制度?
2020年9月から2021年3月末まで、マイナポイント事業という制度が始まります。この制度も、買いものをする際のキャッシュレス決済の使用や、さらに対象のカードへのチャージに応じて最大5000ポイントがもらえるという制度です。ポイントは決済サービスに応じてそれぞれのポイントや残高として付与されます。以前のキャッシュレスポイント還元制度と何が大きく違うのかというと、マイナンバーカードと、予約が必要な点です。
マイナンバーカードはどうやって作る?
通知カードと一緒に送られてきたマイナンバーカード交付申請書があれば、スマホからでもオンラインで申請することができます。マイナンバーカードの発行が完了したあと、カードを受けとるために窓口までいく必要はありますが、交付申請書があればそれ以外の手続きはすべてオンラインで済むので、手元にある人はオンラインですぐに申請してしまいましょう。
交付申請書がない場合、自分のマイナンバーを知っていれば交付申請書を印刷して郵送での申請も可能です。マイナンバーを知らない場合は住民票で確認することができます。
しかし、通知カードが届いたときと別の場所に引っ越している人やマイナンバーを知ることができない場合は、窓口まで交付申請書を発行してもらいに行かなければなりません。
マイナンバーカードの発行には約1か月かかるので、申請の手続きはなるべく早く済ませましょう。
どういうキャッシュレス決済が使えるの? 予約って?
9月の制度開始まで追加や変動があるようですが、PASMOなどの交通系ICカードやKyashカードなどのプリペイドカード、メルペイやLINE PayなどのQRコード決済、楽天カードやイオンカードなどのクレジットカード、SMBCのデビットカードなど、さまざまなカードが対象となっています。マイナポイント事業のポータルサイトから決済サービスとそれぞれのポイント付与の詳細を確認できるので、1度確認してみてくださいね。
【対象となるサービス一覧(マイナポイントポータルサイト)】
また、今回の制度では、対象の決済サービスをひとつ選びそのサービスのポイントを受けとります。そのために、マイナポイントアプリ対象のスマホもしくはパソコンとICカードリーダーでマイナンバーカードを読み込んで、あらかじめポイントを受けとるための予約をする必要があります。
前回のキャッシュレスポイント制度のときは対象のお店でなければ還元は受けられませんでしたが、今度の制度は登録した決済サービスを利用していれば、どこで使うかは関係ありません。マイナポイントの予約者数が予算の上限を上回った場合、予約を締め切る可能性もあると公式ホームページに記載してあります。まだマイナンバーカードを持っていない人は申請をして、すでに持っているという人はすぐにでも予約の手続きをするようにしましょう!
イラスト/うつみ ちはる