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水拭きより乾拭きが重要だった!? 知られざる「拭き掃除」の極意を掃除のプロが指南

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水拭きより乾拭きが重要だった!? 知られざる「拭き掃除」の極意を掃除のプロが指南

風が強くなる季節の変わり目や冬は、室内でも埃(ホコリ)が目立ちやすくなります。とくに冬場は室内も空気が乾燥するため、感染症対策のためにも、こまめな掃除が必要に。これまでより清潔に保つよう心がけている人は増えてきましたが、きれいに掃除したつもりでも目には見えない菌やウイルスがまだまだ残っているケースもあるといいます。

今回は、医療環境管理士として数多くのメディアに出演している、「健康を守るお掃除コンサルタント」の松本忠男さんに、正しい拭き掃除の仕方を教えていただきました。また、冬場の換気など、乾燥する時期に気をつけるべきことも、合わせてレクチャーいただきます。

監修 : FYTTE 編集部

ダイエット専門誌として1989年に雑誌創刊し、2016年よりWEBメディアに。ダイエットはもちろんのこと、ヘルスケア、ビューティなど体の内側からも外側からも美しくかつ健康でいるための体づくりのノウハウを、専門家への取材とともに紹介。“もっと、ずっと、ヘルシーな私”のキャッチフレーズとともに、編集部員も自らさまざまなヘルシーネタを日々お試し中!

Contents 目次

掃除の基本は「掃く」「吸う」「拭く」

正しい拭き掃除を知る前に、そもそもの“掃除の基本”から教えていただきましょう。今では膨大な種類の掃除グッズが販売されており、サイクロンクリーナーやロボット掃除機といった高性能な掃除機から、便利なアイデアグッズまでさまざま。間取りや用途によって多様化する掃除ですが、基本は「掃く(はく)」「吸う」「拭く」の3つだと、松本さんは語ります。

「現代では、ほうきで“掃く”という行為は減りましたが、玄関やベランダ、畳など、目に見えるゴミを移動させる掃除方法として有効です。また掃除機を使ってゴミを“吸い取る”方法は、多くの家庭で日常的に行われているでしょう。でも実は、なかでもとくに大事なのが“拭く”掃除なんです。
拭き掃除は、水拭き、乾拭き、ハンディタイプのモップによるホコリ取り、最近ではトイレや食卓テーブルの除菌対策など、多くの作業が拭き掃除に紐づいています。効率よく拭き掃除を行うことで、掃除の負担も減らせるようになりますよ」(健康を守るお掃除コンサルト・松本忠男さん、以下同)

掃除と聞くと、換気扇の油汚れや床の隅にあるホコリなど、目に見えているものをきれいにすることに意識が集中しますが、実は気がつかないうちに体内に入ってしまうような目に見えない菌やウイルス、カビなどをいかに取り除くかも大切だそう。除菌対策アイテムを使っていても、使い方や手順を間違えると逆に菌を増やしてしまうことにもつながると、松本さんは話します。

早速、正しい「拭き掃除」の仕方を教えていただきましょう。

拭き掃除の基本は「乾拭き」から

床でもテーブルでも、水拭きをすると見た目も気分もサッパリとするので、「まずは、水拭き」から始めている人が多いのではないでしょうか? ところが、これはNG行為なのだとか。ただ汚れを広げているだけ……なんてことにもなりかねない、と松本さん。

拭き方による汚れの広がりをグラフにしたもの。汚れの数値が同じでも乾拭きと水拭きではまったく異なります。
拭き方による汚れの広がりをグラフにしたもの。汚れの数値が同じでも乾拭きと水拭きではまったく異なります。

「よく、『水拭きと乾拭き、どちらを先にしたらいいか?』という質問をいただくのですが、乾拭きが先です。乾いた土砂をテーブルの上に広げたものをイメージしてください。乾拭きであれば土砂を乾いたまま簡単に取り除けますが、水拭きをすると水と土砂が混ざって粘土状になり、汚れは逆に広がってしまいます。きれい好きな方は、アルコールティッシュでこまめに食卓テーブルを拭いていらっしゃいますが、LEDライトで照らしてみるとただ汚れを広げているだけで、根本的に汚れが取れていないことが多々あります。水で洗い流せるようであれば、汚れはその場からなくなりますが、水拭きしても汚れは消えてなくならないため、広げているだけになってしまうんです。まずは乾拭きで、汚れや菌を根本から拭き取る。これが基本です」

ただし、乾拭きでも拭き方を間違えてしまうと、汚れを広げてしまうことに。テーブルの拭き方を例に、基本的な動作を教えていただきましょう。

乾拭きは“一方向拭き”で、汚れを運び去る!

「乾拭きをする際には、“一方向拭き”がおすすめです。キッチンペーパーなど使い捨てのペーパーふきんをV字になるように折りたたみ、汚れをVの間にためるような意識で拭きましょう。この際、表裏を返して使いたくなってしまうのですが、それですとせっかく取ったテーブルの汚れを手につけてしまうことになるので、利用するのは片面のみがおすすめです」

使い捨てのペーパーふきんを長方形になるように二つ折りにしたあと、V字になるようにさらに折りたたみます。
使い捨てのペーパーふきんを長方形になるように二つ折りにしたあと、V字になるようにさらに折りたたみます。

今回使用したのはこちら……

エリエール「ラクらクック ペーパーふきん」

上記のようなペーパーふきん、ペーパータオルなどを使うと、丈夫で使い捨てできるので衛生的。松本さんも「掃除はまとめてやるよりもこまめにやるのがおすすめ。使い捨てできるものは、コストがかかるように感じますが、衛生面と清潔な環境を維持できると考えれば、コスパは優秀だと思います」と太鼓判。ティッシュペーパーやアルコールティッシュと同じように、乾拭き用のペーパーふきんも常備しておきたいですね。

ついやってしまいがち……NGな拭き方とは?

くるくると円を描くように拭くのはNG。まんべんなく拭けているつもりでも、汚れを飛び散らしてしまい、目に見えない汚れを広げてしまうことに。

また、ゴシゴシと力を入れて何度も往復させる拭き方もNG。同じ場所を往復して拭いてしまうため、汚れを広げるだけで、汚れを回収できません。

ほかに気を付けるべきこととは?

「菌は時間とともに変化するので、なるべく早く掃除するのがいいでしょう。食卓であれば、食べ終わったら乾拭き、仕事のデスクであれば仕事終わりに乾拭き、『あとでやろう』と後回しにせず、一連の作業の締めに掃除する、という習慣ができると衛生的です」

最近ではスプレータイプの除菌アイテムが普及してきたので、そのスプレーをしていれば安心! と思ってしまいますが、これも水拭きと同じこと。テーブルの上にいる菌は殺せても死骸は残ったままだそう。食器を洗うようにテーブルも洗い流せればいいですが、それはほぼ不可能なので、まずは一方向拭きの乾拭きできれいにしましょう。またこびりついた汚れは水拭きで汚れを浮かせることができるので、部分的に使うのにおすすめです。

今回はテーブルの拭き方を例に紹介しましたが、床でも拭き方は同様です。カーペットなど繊維質なものは、掃除機で汚れを吸い上げる必要がありますが、フローリングは乾拭きでOK! 冬場の乾燥している時期であれば、掃除機よりも拭き掃除の方が汚れは取れやすいとのこと。汚れを広げないように気をつけながら、拭き掃除をしてみましょう。使う用具は、使い捨て、マイクロファイバー(※2)などお部屋の広さやタイプに合わせて使いやすいものを選んでみてください。とくに、マイクロファイバーは乾拭きにおすすめのツールだそう。細かい繊維がホコリや細菌、汚れを絡め取ってくれます。

【拭き掃除のポイント】
・拭き掃除は、乾拭きから始める
・V字に折った使い捨てのペーパータオルで“一方向拭き”をする

「換気」は冬場こそ心がけるべき!

続いて、掃除といっしょに今の時期、意識的に行いたいのが「換気」です。暖房でせっかく部屋が温まったのに、暖気を逃したくない……と怠りがち。でも、きれいに拭き掃除しても、まだ空気が汚れたままでは効果半減。そこで、掃除と合わせて知っておきたい「換気」についてもポイントを教えていただきました。

「新型コロナウイルスの流行に伴って、換気をする習慣が身についた人も多いと思いますが、冬場こそ換気が重要です。暖かい部屋の空気を逃したくないと思う方も多いかもしれませんが、冬場は暖かい空気とともに汚染物質が上へと上がっていきます。その汚染した空気が下に降りてくる前に、しっかり換気をしましょう。
手軽にできるのは、台所の換気扇を回しながら、換気扇と対になる場所にある窓を5cmほど開ける換気です。空気の流れを作るためには、たくさん開けるよりも5cmほどにした方が(通る風に流速が出るので)スピーディに換気ができます」(健康を守るお掃除コンサルト・松本忠男さん、以下同)

なるべく対角線上にある2か所の窓を開けて換気します。
空気の入り口となる窓は小さく開け、空気が勢いよく入るようにします。

【換気のポイント】
・台所の換気扇と、対角にある窓を5cmほど開けて空気の流れを作る

正しい知識を身につけ実践することが、自分自身さらには家族の健康を守ることにつながります。これらのポイントをおさえて、清潔な環境で過ごしていきましょう。

Profile

健康を守るお掃除コンサルタント / 松本忠男
35年間病院の環境衛生に携わり、総勢700名以上の清掃スタッフを指導・育成してきた医療環境衛生士。現場でのノウハウを医療機関や高齢者施設、店舗、さらには家庭に向けて発信している。著書に『健康になりたければ家の掃除を変えなさい!』『ウイルス・カビ毒から身を守る』(いずれも扶桑社)があり、「林修の今でしょ! 講座」「ヒルナンデス!」「ZIP!」などテレビ出演も多数。

GetNaviがプロデュースするライフスタイルウェブマガジン「@Living

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