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大量に消費される使い捨て手袋の救世主?! アメリカで人気の“100%リサイクルできるポリ手袋”とは

カリフォルニアはアメリカの中でもSDGsの意識が高い人が集まる場所でもあります。そんなカリフォルニア州ロサンジェルスに住んで22年のライターが、アメリカでのSDGsについて紹介していくこのシリーズ、3回目の今回は「リサイクルできる使い捨て手袋」についてです。


100%リサイクル可能なポリ手袋

サラダとゴム手袋画像

今日のアメリカでは年間約3億 3000万枚の使い捨て手袋が生産されており、そのうちの60%がアメリカ国内で使用されています。レストランやデリといった食品サービス業界や食品加工業界などで、衛生面を保つために使われることが多いのですが、アメリカでは使い捨てのポリエチレン手袋はクオリティが低いため、すぐに穴が開いたり裂けたりして役に立たないまま廃棄されることが多いのが現状です。

その中で重宝されているのが、Eagle Protect(イーグル・プロテクト)社の使い捨て手袋「Eagle STRETCH Poly gloves(イーグル・ストレッチ・ポリ手袋)」。こちらは通常のポリエチレン手袋よりも耐久性が高く、使用したときのフィット感や伸縮性もよいのが特徴です。アレルギーの原因になるラテックスやポリ塩化ビニル、フタル酸を使っていないので、とてもユーザーフレンドリー。値段は200枚入りで70ドル(1セット約3円)です。

最大の特徴は、100%リサイクルができることです。同社では、Revolution Bag(レボリューション・バッグ)やTerraCycle(テラサイクル)を使ったリサイクルが推奨され、リサイクル意識が高められています。

Revolution Bag(レボリューション・バッグ)とは、レボリューション・バッグの中に使用したポリ手袋を入れて回収し、最終的にゴミ袋など新しい製品にするというもの。食品業界など「イーグル・ストレッチ・ポリ手袋」を使用している現場に設置し、従業員たちが使用済み手袋をこのバッグに入れ、それをイーグル・プロテクト社が回収しています。

また、従来リサイクルできないと思われてきたものをリサイクルしてきた「TerraCycle(テラサイクル)」社と提携し、テラサイクル社の「ゼロ・ウェイスト・ボックス(Zero Waste Box)」で使用済みのポリ手袋とパッケージを回収。洗ってゴミの種類ごとに分け、新しい製品を作っています。

これらのリサイクル活動によって、2019年は444,000ポンド(約200トン)の手袋やパッケージがムダに捨てられずに済みました。444,000ポンドは、20オンス(約600 ml)のコカ・コーラの瓶にすると800万本にあたります。

労働環境の向上にも注力

生産ライン画像
商品ラインを見学する社長のSteve Ardagh(左)

労働者の環境の整備にも積極的にとり組んでいます。かつてアメリカ国内の自社手袋の製造工場を訪れたときは、衛生管理が低く労働環境の悪い現場が多くありました。そこで、工場で働く労働者のことを考えた体制を整え、地域社会にも貢献し、環境への負荷を減らすことが急務だと考えたとのこと。その結果、2012年、使い捨て手袋の企業としては世界で初のBコーポレーション(社会や公益のための事業を行っている企業に発行される民間認証制度)に認定されました。

現在も、製造工場を定期的に訪れて、製品の製造基準に当てはまっているか、品質管理が正しく行われているか、労働者の環境や環境への影響がどのようであるかをチェック。仕入れ先においても、品質を管理するだけでなく、労働環境などを計るサプライヤー行動規範に准じているかの監査を定期的に行っています。

また、仕入れ先などとしてイーグル・プロテクト社と新しく提携する場合も、達成すべき監査基準を設けるなど、持続可能な社会を実現するためのとり組みを続けています。

イーグル・プロテクト社ウェブサイト:https://eagleprotect.com/

取材・文/山口 真理

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ホリコミュニケーション/編集者

ホリコミュニケーション/編集者

ホリコミュニケーションLLC
2007年より海外企画編集会社を設立。ハワイにオフィスを設ける。アメリカ、イタリア、イギリス、スペイン、アジアなど50名ほどのライターを登録、世界の情報を日本の雑誌、ウェブマガジン等へ提供している。www.horicomm.com

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