サプリメントだけでなく、化粧品や食品など、さまざまな商品を製造しているファンケル。その中でサプリメントの製造に特化した工場である「ファンケル美健 三島工場」は2021年設立されました。2024年現在、 ここでは「大人のカロリミット」などを含む47種類が作られています。１日に生産されるサプリメントの量は最大で3.1トン、アルミ袋は60,000袋。サプリメント3.1トンというのは、粒数にして1,085万粒だそう。気が遠くなりそうですね！
一般の希望者をはじめ、地域の団体や地元の学生さんなどに対して、工場見学という形で広く門戸を開いてきた三島工場ですが、2024年７月下旬から工場見学通路をリニューアルしたとのこと。案内役は、丸メガネがかわいいオリジナルキャラクターの「タンクリーン」です。

工場内の順路は、タンクリーンのガイドによって進んでいき、徐々にサプリメントができ上がっていきます。それぞれの機械が動く迫力ある様子は実際に見てのお楽しみとして、この工場には、機械が行っていることを、自分の手で体験できるのもおもしろいところ。たとえば４番の「かためる」という工程では、タンクリーンが「お餅つきみたいにギュッと固めるんだよ！」と言っていますよね。

この「打錠を体験」するコーナーでは、小さな容器に粉を入れ、上からギュッと圧をかけることで、サプリメントのような錠剤ができるという一連の様子を自分で体験して確かめることができます。

実際は、機械が粉をギュッとかためて錠剤のサプリを作ったり、透明のカプセル容器に粉を入れて上からカプセルをかぶせる動作をくり返しながら、カプセル状のサプリを作ったりしていきます。そのペースはと言えば、1時間に562,800個というのですから驚きです。
ファンケル美健 三島工場によると、製造するサプリメントに合わせて機械を調整すれば、夜間の無人状態でも自動で生産することができるそう。ただし製造する製品を入れ替えるときは、半日から１日かけて、ていねいに清掃や点検をするそうですよ。

この「打錠」というサプリをかためる工程のあと、コーティング（おおう）、検査（選別）、充填（袋などにつめる）という工程を経て、無事に製品が完成します（ちなみに違う種類のサプリメントを、機械が超高速で１包ずつまとめてパックしていく様子は圧巻です！）。しかし考えてみれば、でき上がったサプリメントは、口に入ったあと、どうやって私たちの体に効果をもたらすのでしょうか。工場をひと通り見たあとは、体の入り口である「人間の口」に到着です。

口の中に入ると、サプリメントの成分が液体に溶ける様子などを、実験を通して体感できるコーナーなどがあります。そのほか、飲みやすく工夫されたサプリメントの形状、開けやすさを追求したサプリメントの袋のことなど、ふだん考えたことのなかった観点からの学びがあって、機械を見学するのとはまた違う楽しさがあります。

サプリメントが体の中で、絶妙なタイミングで溶けなければ、効果は最大限には発揮されませんし、袋が開けやすく、錠剤やカプセルが喉を通るときにスムーズに入っていかなければ、飲み続ける気にはなれません。サプリメントそのものの安全性や品質の高さを消費者が求めるのはもちろんなのですが、作り手の人たちは、私たちが“いかに飲む気持ちになれるか”というところまで細やかに考えながら、商品設計をしているのだなと改めて感じました。

実際に目にすることでさまざまな発見があるファンケルの三島工場見学、リアルだけでなくオンライン見学も実施しているようです。所要時間は約60分。興味のある方は、ぜひ調べてみてくださいね！

株式会社ファンケル美健 三島工場
所在地：静岡県三島市松本66
見学ツアーについて、詳しくはコチラから
https://www.fancl.jp/factory/mishima/index.html

Omezaトークとは…
FYTTE編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです。