ワイキキから車で1時間ほど、カネオヘの奥にあるのが、クアロア・ランチ。すぐそばにはチャイナマンズハットが顔を出し、ワイキキの海とは全く違う景観。道路を挟んですぐ切り立つ山が見える場所にクアロア・ランチがある。広大な場所で、乗馬や四輪バギー、ジップライン、また多くの映画撮影がここでされたその足跡をたどるツアーなどその敷地内で参加できるツアーも多い。その中で新しくできたツアーが「ファーム・トゥ・テーブル」。最近サスティナビリティを強く求める企業や団体も多いハワイ。最近はそんな環境からも、新しいツアーが誕生している。この「ファーム・トゥ・テーブル」は、クアロア産の食材を積極的にとり入れた料理を堪能できるというもの。早速ツアーの詳細をご紹介します。
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広大な敷地内で思う存分、自然を楽しめる
朝9時からスタートするこのツアー。クアロア・ランチ自体、4000エーカーの土地広大さを誇ります。まず車で、 カアアヴァ渓谷へ進みながら、クアロア・ランチが携わる農業の取り組みや歴史について学びます。この土地で育つマンゴー、バナナなどの果物、 100%牧草で育てられている牛、最先端の技術を使った養豚場、羊の牧草地などを訪れます。ここクアロアの土地で栽培している有機野菜や果物、大草原に放牧している牛や羊、牡蠣や海老といった魚介類の養殖場を巡りながらクアロア・ランチがどのようにして今日農業や水産業にも力を入れているかなども説明してくれる。すべて英語での説明であるが、目にすればわかるものも多いのでそれほど心配ありません。
ひとつ目は、養豚場、ここは映画の「ジュマンジ」で実際に使われた建物をリサイクルして使われているそう。
次に800年前に作られた牡蠣養殖場へ向かいます。モリイという池で、淡水と海水の両方から成っているということ。そのボートからはカアアヴァ渓谷の山がすぐそばに見え、また独特の雰囲気の場所である。ボートに乗って、牡蠣の養殖の様子や育っていく過程について学んでいく。今年で5年目となり、今はハワイで食用として使われる15%の牡蠣をここで養殖しているといいます。ワイキキにある10店舗ほどのレストランに直接仕入れもしているそう。
3つ目は、海老の養殖場。カイルアランチから車で5分ほどの場所にあるここでは実際に網を使ってスタッフがエビを捕まえています。その編み投げを、指導受けながら実体験もできるのがなかなか面白い。ツアーの最後の過程で、ハワイで取れる魚介類、また肉や、果実などを実際料理して食べることができるのが醍醐味ですね。
このランチができる場所は、海老の養殖場からすぐそばにあり、古代ハワイの米とタロイモの畑が再現された敷地の中に建つファーム・ハウスで、食べられます。ツアーで学んだ農作物や肉類、魚介類などがふんだんに使用された6~7コース料理を堪能することができます。
シュガーケインのマドラーを使ったアイスプランテーションティー。パパイヤとキヌアのサラダ、クアロア内で育った羊の肉、牡蠣、牛肉、海老料理、ノースショアで取れたシーアスパラガスなど7コースをシェフが作ってくれた。所要時間は3時間ほど。値段は149ドル95セント(大人)。
https://www.kualoa.jp/
写真・文/堀内章子