常に美しさをキープしている美容研究家は、どんな努力をしているのか? 今回は、そんな「舞台裏?」的なお話を伺いました。ブログやSNS、動画配信など多くの人が「発信者」となっている今、誰もがこのテーマに通じることがありそうです。
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表現力も美意識。時代にあわせてアップデート!
雨の日も、風の日もキレイでい続けること(大げさ?)。その秘訣は、自分が持っている情報やとり組んでいること、実際に体験したことを、包み隠さずアウトプットし続けることにもあるんじゃないかと思っています。たまに、お美しいのに「本当に何もやってませんよ~」なんて謙遜の仕方をする人いますよね。なぜ、キレイになる努力を隠す必要があるんでしょう。あれって学生時代、血眼になって勉強していることを隠して「全然勉強してないの! 今回絶対ヤバい~」とさわぐようなタイプに通じるものを感じたり…(笑)。
私は長年、ブログやセミナーなどで私が体験してきた美容情報をお伝えしてきていますが、ときには「こんなに何もかも出しきってしまうと、来年ネタに困らないかしら…」なんて不安に思うことが、多々あります。ところがそういうこうしているうちに、新しい情報が向こうから飛び込んでくるんです。最近の場合だと、新しい美容成分かしら。美容液に混ぜて使うと本当にシワがなくなるスーパー成分を教えてもらったときでした。自分でもちょっと感動的だったわね。キレイになることをあきらめなければ、必ず毎年何かに出会うんだなと実感しています。
「美は1日にしてならず」ですので、同じことをくり返し地道にコツコツ続けることも必要ですが、新しい情報を手に入れて試行錯誤試する姿勢は、気持ちを輝かせ、環境をリフレッシュさせる大事な心の栄養素でもあります。これは美容の話しだけでなく、メンタル面でも同じことが言えそう。悩みを抱えていたら、何に悩んでいるかをどんどん発信するんです。すると、意外なところから答えが飛び込んでくる。ジャンルは問わず、そういう姿勢が「情報を引き出す力」につながるんだわ。
情報のアウトプットにも、いろいろ種類がありますよね。ユーチューバーとかは、「スターになりたい!」という配信する側の気合いが伝わってきて、見ていて楽しいです。
私は以前からブログを書き続けていますが、最近では「文章」の表現がそろそろ終わってきたな…なんてことも感じ始めています。今はインスタなど、いろいろな表現が増えましたからね。「文章だけ」だと、なかなか手ごたえを得にくい。だから、写真をできるだけ使うようになりました。これからもっともっと世界中に自分の言葉を響かせるには、じっくり語ることより、シンプルでわかりやすく語るほうが効果的なのかも。
歌の世界にも、それを感じるわ。私たちが学生時代の歌は、ちゃんと物語があった。「春なのにお別れでスカ?」とか(昭和の歌ね!)。対して今は、イメージ優先で想像の余地を残すものが多い印象でしょうか。
でも、そういった今の時代を否定しているとただの古臭い人になっちゃうので、そこをどう表現していくかも、美意識の磨きどころ。自分なりに歳を重ねていくのは楽しいことですが、時代に合わせて自分の感覚もアップデートしていけると、素敵な女性になれるかなと思います。そのためにも、「発信」ってかなり役立つんじゃないでしょうか。
取材・文/木下 頼子