ダイエットやエイジングケアにオイル活用歴11年の管理栄養士・麻生れいみさん。65kgから45kgの大幅なダイエットに成功したうえ、体年齢も実年齢よりも10歳以上も若い! 今回は、麻生さんの著書『10歳若返る! オイル活用術』(主婦の友社)から、麻生さん注目のぜひとりたい3つのオイルをご紹介します。
Contents 目次
1 中鎖脂肪酸100%の若返りオイル『MCTオイル』
ココナッツやパームフルーツの種子に多く含まれる中鎖脂肪酸。
消化吸収がよく、すぐにエネルギーになるため、内臓脂肪として蓄積されにくいのが特長です。
体内でケトン体が多く作られるため、ロカボ(低糖質)ダイエットと併用することで脂肪燃焼作用を助けてくれるという特長も注目。
ブドウ糖にかわる脳の第2のエネルギー源になるため、医療の現場では認知症の改善なども期待されている注目の若返りオイルです。
内臓への負担が軽くてすみ、即エネルギー源となるので、スポーツ時のエネルギー補給にも活用されています。
一方、MCTオイルは加熱調理NG。そのまま料理にかけたり、混ぜて摂取を。MCTオイルは、加熱すると煙が出たり、泡立ちが起こって危険です。揚げる、焼く、炒めるなど加熱調理はNGです。
また、カップめんなどに使用されているスチレン系樹脂(発泡スチロール、ABS樹脂など)のプラスチック容器は、樹脂がとけることがあるので、陶器やガラス、金属などの器に盛りつけてからオイルをかけてください。
2 DHA、EPA、α-リノレン酸などオメガ3系オイル
『えごま油』や『亜麻仁油』
血液をサラサラにし、血管を丈夫にするDHA(ドコサへキサエン酸)と EPA(エイコサペンタエン酸)。
体内でDHAやEPAに変換されるのがオメガ3系脂肪酸に多く含まれるα-リノレン酸です。現代の食生活では不足しがちな α-リノレン酸を豊富に含むえごま油と亜麻仁油を活用しましょう。
えごま油や亜麻仁油は、熱に弱く酸化しやすいため、揚げる、焼く、炒めるなど加熱調理には使用しないでください。料理や飲み物などに、かける、混ぜるなど加熱しないで加えて摂取するのが基本です。
オメガ9系脂肪酸、オレイン酸が豊富
『オリーブ油』
抗炎症作用、抗酸化作用などをもたらす、オメガ9系脂肪酸のオレイン酸が 70%以上も含まれているオリーブ油。オレイン酸は血中の善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化や心臓疾患のリスクも減らします。
抗酸化作用の強いビタミンEやクロロフィル、認知症予防が期待されるポリフェノールなども含まれています。なかでも、エクストラバージンオリーブオイルは健康効果が高いといわれています。風味もよく、酸化しにくく加熱調理もできるので、毎日使いたい健康オイルです。
逆に、とりすぎに注意したいのはコーン油やサラダ油、大豆油などのオメガ6系のオイルです。現在はオメガ6系とオメガ3系を、1:1〜4の比率でバランスよく摂取することが推奨されています。
オイルは私たちの細胞ひとつひとつを包んでいる細胞膜のもと。いいオイルをとらないと、いい細胞膜、いい細胞が作れずに老化してしまうのです。
文/庄司真紀
参考書籍
麻生 れいみ『10歳若返る! オイル活用術』(主婦の友社)
麻生 れいみ
管理栄養士。低糖質料理研究家。
服部栄養専門学校栄養士科を卒業。 大手企業の特定保健指導・栄養相談、病院の臨床研究においての栄養療法を監修。
ロカボ(低糖質)ダイエットで自身も20kgやせる。これまでに6000人ものダイエットを指導。
中村 康宏
医師・産業医・公衆衛生学修士/虎ノ門中村康宏クリニック院長
1987年、京都府生まれ。
関西医科大学卒業後、虎の門病院に入職。
内科医・消化器内科医として研鑽を積むなかで、病気の発症予防だけでなく再発予防の重要性を痛感し渡米。
帰国後「中村康宏内科クリニック」を京都で開業。
その後、日本初のアメリカ抵加齢学会施設認定を受けた「虎ノ門中村康宏クリニック」を東京で開業。
アメリカ内科学会、アメリカ予防医学学会、アメリカ抗加齢学会、アメリカ公衆衛生学会、アメリカライフスタイル医学会、
日本内科学会、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本抗加齢学会に所属