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ベッドで寝ながら目を擦っている子ども

「睡眠障害」や「不眠」というと、以前は大人の問題としてとらえられてきましたが、近年ではぐっすり眠れるはずの子どもでも「眠れない」というお悩みをもつケースが多くなっています。今回は「子どもの不眠」について睡眠コンサルタントの友野なおさんに教えていただきました。

監修
友野 なお

子どもの眠りが危ない!子どもの眠りを守るためにママができること

テレビを見ている子どもの後ろ姿

子どものころの睡眠には心、体、脳の成長にダイレクトに関わる役割があり、とても重要な習慣です。

以前、『夜ふかしが発育に悪影響!? 子どもの成績を上げるなら睡眠時間の確保が必須!』の記事で、新生児(0-3か月)では14~17時間、乳児(4-11か月)では12~15時間、1-2歳では11~14時間、3-5歳では10~13時間、6-13歳では10~11時間、14-17歳では8.5~9.5時間の睡眠時間を確保することを心がけましょう、ということをお伝えしました。

親のしつける就床時刻と実際の子どもの就床時刻、ならびに抑うつ症状との関係性を調査した報告では、親のしつける就床時刻が0時以降の場合、22時前に就床するようしつけられている子どもと比較すると約1時間も遅くなることがわかっています。総合的な睡眠時間に関しても、22時前に就床するようしつけられている子どもに関しては8時間10分あるものの、0時以降の場合は7時間30分と短い傾向にあることが指摘されており、さらに、抑うつ症状や自殺念慮のリスクが高いことも報告されているのです。

また、2014年に生後6か月~7歳までの子どもを対象としてテレビと睡眠時間の関係を調べたアメリカの研究では、子どもがテレビを観る時間が1時間増えるごとに睡眠時間が7分減り、子どもの寝室にテレビがあると1日31分睡眠時間が減少することが報告されています。子どもに限らず、睡眠衛生という観点から寝室にはテレビやゲーム機など、睡眠に関連しないものは置かないようにすることが良質な睡眠をとるためのポイントです。

置き時計とアイマスク

眠りはじめの3時間程度に出現する深いノンレム睡眠時には成長ホルモンが盛んに分泌され、脳内の神経ネットワーク形成や細胞の修復と育成、骨や筋肉形成が行われるため、幼児期の夜更かしや睡眠不足は脳、体、精神の発育に悪影響を及ぼすと考えられます。

幼児期を過ぎて青年期に入ったあとも、子どもの生活基盤は家庭であるため、まずは親である自分自身が適切な睡眠スケジュールを守る生活を維持したうえで、子どもに対して睡眠習慣と睡眠衛生の指導をしっかりと行うこと、そして寝室の環境を整えてあげることが、子どもの健やかな成長と明るい未来を守るうえで非常に重要であることをぜひ忘れないでくださいね。

友野 なお

友野 なお

睡眠コンサルタント /産業心理カウンセラー。 株式会社SEA Trinity代表取締役。
千葉大学大学院 医学薬学府 先進予防医学 医学博士課程。順天堂大学大学院 スポーツ健康科学研究科 修士。日本公衆衛生学会、日本睡眠学会、日本睡眠環境学会 正会員。

「社会予防医学」「社会疫学」のフィールドにおける睡眠を研究し、健康寿命の延伸、健康格差の縮小を目指す。自身が睡眠を改善したことにより、15kg以上のダイエット、さらに体質改善に成功した経験から科学的に睡眠を学んだのち、睡眠の専門家として全国にリバウンドしない快眠メソッドを伝授。著書に「ぐっすり眠れる不思議な塗り絵」(西東社)、「ねこ先生クウとカイに教わるぐっすり睡眠法(KADOKAWA)「昼間のパフォーマンスを最大にする正しい眠り方」(WAVE出版)、「疲れがとれて朝シャキーンと起きる方法」(セブン&アイ出版)、「大人女子のための睡眠パーフェクトブック」(大和書房)など多数。書籍は韓国・台湾・中国全土でも翻訳され発売中。
Website SLEEP CULTURE: http://tomononao.com/

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