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誰でもワントーン明るい肌になれる! Twitterフォロワー15万人超の漢方家・櫻井大典さんが教える“顔をみるだけ”でできる漢方的おうち健診<1>
歯磨きやメイクをするときなど、1日の中で鏡をみる機会は何度もありますね。そんなとき、自分の顔をみて「今日はいつもより透明感があって、調子がいいな」とか「しっかり寝たはずなのに、顔が疲れてる……」など、いろいろなことを感じると思います。また、家族や友人の顔をみただけで、相手が元気か、そうでないかもなんとなく予想できたりします。
なぜ、顔をみるだけで体や心の状態までわかるのでしょうか。
その理由とワントーン明るい肌を手に入れる方法を、書籍『漢方的おうち健診 顔をみるだけで不調と養生法がわかる』(学研プラス)の著者で、Twitterでも大人気の漢方家・櫻井大典さんに伺います。
Contents 目次
体調次第で、顔色は日々変化している
肌色はブルーベースとイエローベースに分けられて、それぞれに似合うコスメや洋服の色があるとよくいわれますね。それに合わせてチークや口紅を買っているという方も多いと思います。でも、「いつも通りのメイクなのに、何だか今日は決まらない……」。たまにそんな日はないですか? メイクののりだけでなく体調も思わしくなかったりして、気分まで落ち込んでしまいますよね。
どうしてそんなことが起こるのかというと、顔色はいつも同じではなく、ちょっとした生活習慣の影響を受けるから。そのため同じ人の肌が、青っぽくなったり、黄色っぽくなったりするのです。わずかな違いなので、ファンデーションを塗ることで見逃してしまう場合も多いのですが、顔色は体の状態によって日々変化しているのです。
顔色には、その人の性格や生活ぶりがあらわれる
実は中医学(中国の伝統医学で東洋医学のひとつ)では、顔は「不調のサイン」をうつし出す鏡のような場所と考えます。中医学の専門家は、相談者さんの顔を細かくみることで、不調の原因を探ったり、もともとの体質を判断したりするのです。専門用語ではこれを「望診(ぼうしん)」といいます。
その望診でまず注目するのが、相談者さんの顔色。青白いか、黄色っぽいか、くすんで黒っぽいかなどで、見分けていきます。顔色によって、こんな生活をしているのではないか、こんな性格ではないか、こんな不調に悩まされているのではないか、ということまでわかるのです。今日のあなたの顔色は以下のどのタイプに近いでしょうか?
顔色が青白い
(考えられる生活ぶり)睡眠時間が足りていない、ストレスを抱えすぎている
(考えられる性格&心の状態)イライラしやすい、怒りっぽい、落ち着きがない
(起こりやすい不調)肌や髪のパサつき、ドライアイ、爪が割れる、PMS、不眠
顔色が黄色っぽい
(考えられる生活ぶり)食べすぎている、飲みすぎている
(考えられる性格&心の状態)クヨクヨと悩む、優柔不断、引っ込み思案
(起こりやすい不調)口臭、唇が荒れる、消化不良、下痢、あざができやすい、肌がたるむ
顔色がくすんでいる(黒っぽい)
(考えられる生活ぶり)体を酷使していて過労気味、足腰を冷やしている
(考えられる性格&心の状態)ビクビクしやすく怖がり、神経質、やる気が出ない
(起こりやすい不調)疲れやすい、抜け毛・白髪、もの忘れ、耳鳴り、排尿障害
体調が整えば、お肌は自然にワントーン明るくなる
顔色からわかる最近の生活ぶりや性格、抱えている不調は、当てはまっていましたか?
慣れるまでは自分の顔色が青白いか、黄色っぽいかを見分けることは少し難しいかもしれませんが、疲れたときには顔色がくすんで黒っぽくなるというのは、わかりやすいサインだと思います。
メイク前の時間、もしくは夜のスキンケアタイムなどに、顔をみることを習慣にしてみましょう。ノーメイクで、毎日できるだけ同じ時間、同じ場所、同じ光量の条件で顔をみるのが、変化を感じとるコツです。慣れないうちは、スマートフォンのカメラ機能などで写真を撮っておくと、日々の顔色の変化を比較しやすいですよ。
顔色が青っぽいなと思ったら、できるだけストレスをためないことを意識し、5分でも10分でも早く寝ましょう。黄色っぽい人は、暴飲暴食を避けて、しっかり噛んで食べること。黒っぽい人は、疲れを感じる前に休むように心がけ、入浴で体を温めるのもいいですね。
肌の色は生まれつきのもの、ファンデーションの色はいつもこれ、と決めつけている方が多いのですが、毎日顔をみて体調を整えていくと、誰でも肌に透明感が出て、ワントーン明るい色になります。
さらにいま、あなたを悩ませている不調も消えていきます。“顔をみるだけ”で、キレイも健康も手に入るのです。
次回は、顔のあるパーツをみることでキレイと健康を叶える方法をご紹介します。
もっといろんな「顔」の健診をしたい人はこちらをチェック!
『漢方的おうち健診 顔をみるだけで不調と養生法がわかる』(学研プラス)
文/出雲安見子