生理のネガティブな印象を払拭して、オープンに話せる環境を作りたい

トークセッションでは、生理中の若者を支援することを目的として活動するレッドボックスジャパンの代表・尾熊栞奈さんをモデレーターとし、アディダスアスリートの岩出玲亜さん、学生代表の中島梨乃さんが参加。「生理や月経に関する現状や悩み」「学生が感じる生理中の不安や悩み」「生理中にスポーツを楽しむこと」の3つのテーマで生理に対する理解を深める内容となりました。

「生理は恥ずかしいもの、隠すもの」というネガティブな印象を小学生のころから抱いていたと話す尾熊さんと中島さんに対し、「生理明けは体の調子がよく、レースの成績もいい」と岩出さんからはアスリート目線のポジティブな意見も。

「大学生になってからは生理について周囲と話すようにはなってきましたが、小学生から高校生の時期は友人と話す機会は少なかったです。話すとしても『生理痛がつらい』くらいで、『どうしたら快適に過ごせるか』についての話題はなかったです」（中島さん）

中島さんにとって、生理とは、「つらくてもガマンするもの」という存在だったそうです。

「生理に関してイヤな思いをしたことがあるか」というアンケート調査では、回答者の48.5%が「経血のモレ」を経験しているという答え。これに対して尾熊さんも、「学生時代から約12年、空手を続けてきましたが、当時はタンポンの使い方を知らなかったので、生理中もナプキンをつけて道着を着ていました。『白い道着に血がついてしまったらどうしよう』という不安があり、ダイナミックな動作とりづらく、集中できなかった思い出があります」と続けました。

また、アンケートでは「生理に関して教えてもらう機会が少ない」という意見も多く寄せられました。中島さんは、小学生のとき、女子児童だけがカーテンを閉めた教室に集められ、生理用品の試供品を配られたことを振り返り、「生理は恥ずかしいもの、隠すものだとすり込まれてしまったように思う」と話しました。それを受けて、「コンビニでも生理用品に入れるときに茶色い紙袋に入れられてしまいますけれど、それも『隠す』という行為のひとつ。もっと社会的に生理をオープンに捉えることができたら、生理期間をどう快適に過ごすかを友人と話やすくなるし、生理痛がつらいときも『休みます』と声を上げやすくなるのでは」と岩出さん。

尾熊さんも「生理の理解を深めるためにも、男女一緒に教育を受ける機会が必要」と話し、レッドボックスジャパンの活動で、学校に生理用品を寄付する際には、女子児童だけでなく、男子児童や男性教員も一緒に、生理についての講義を受けてもらうように促しているそうです。

「生理痛や経血の量にも個人差があります。異性や同性関係なく、“理解する”という姿勢がすごく大切だと思っています。昔と比べて生理用品のプロダクトの選択肢も広がってきました。相互に理解を深めて、個人の体調と合わせてスポーツやふだんの生活と向き合うことが大切だと感じます」（尾熊さん）

生理に対する意識がポジティブでオープンなものに変化し、生理の日も自分らしく快適に過ごせるようになれたらと、各々が今後に期待を寄せ、和やかな雰囲気の中でトークセッションは終了しました。

今回発売された生理用のトレーニングタイツ「TECHFIT PERIOD PROOF TIGHTS」は、伸縮性にすぐれ、どんな動きでも体にぴったりフィットしてくれるすぐれもの。生理用品のズレを防ぐだけでなくアディダス新開発の「Flow Shield（フローシールド）」テクノロジーを採用したレイヤー構造で、経血の漏れも防いでくれます。
※タンポンやナプキンの代替品ではありません。タンポンまたは生理用ナプキンと併用してください。

生理のときでも快適に動けるアイテムで、漏れを気にせずスポーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【製品情報】
商品名：TECHFIT PERIOD PROOF TIGHTS（テックフィット ピリオド プルーフ タイツ）
カラー：ブラック
価格：7,689円 (税込)
https://shop.adidas.jp/products/H15832/

文／佐藤有香