昔から日本人になじみのある緑茶。海外では"奇跡の飲み物"と呼ばれるほど、多くの効果を持っています。実はこの緑茶も"スーパーフード"なのです!飲むだけで効果が出るという、とても簡単に実践でき、嬉しい飲み物。緑茶の魅力と効果について、新刊『和食の食べ方を知れば、女性はもっと美しくなれる』の著者、エリカ・アンギャルさんに教えていただきました。
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緑茶を飲むだけで健康やダイエットに効果あり!
日本人にはおなじみの“緑茶”。
これは海外では“奇跡の飲み物”と呼ばれるほど、健康にもダイエットにも、さらにはアンチエイジングにも効果的なさまざまなパワーを秘めています。
緑茶には、抗酸化作用が高い“カテキン”や“ポリフェノール”が多く含まれます。
カテキンには、血圧や体脂肪の調節効果、血糖値の改善効果もあるとされています。
また、緑茶のうま味のもととなる“テアニン”という成分には、リラックス効果があり、精神を安定させるだけでなく、緑茶のカフェインの興奮作用を相殺してくれます。
1日2杯(250ml)の緑茶を飲むと、4週間でDNAの損傷が20%軽減するという研究結果があり、これはカテキンによるものと考えられます。
また、最近の研究では、食事やライフスタイルを変えることなく、1日3杯の緑茶を飲むだけで、2か月で体重が平均1.2kg、ウエストが約2cm減ったという結果が出たそうです。
毎日緑茶を3杯飲むだけで、ダイエット効果があるとは、嬉しい驚きですよね。
緑茶とみかんでがんの発症リスクを低下
緑茶には、胃がんなどのがんを防ぐ効果もあるとされています。
実際、お茶の産地である静岡県人は、1日に6杯は緑茶を飲むそうですが、静岡県の中でもお茶の産地である掛川市は、がんによる死亡率が日本一低いことでも知られています。
さらに、みかんと緑茶を組み合わせると、相乗効果でがんの発症リスクがより低下するということがわかっています。
これは、みかんに含まれるオレンジ色の色素成分である「β–クリプトキサンチン」という成分と、緑茶のカテキンの相乗効果でフィトケミカルのパワーが強まるためと考えられるからだそうです。
こたつにみかんと緑茶という組み合わせは、日本の昔ながらの風景ですが、これはちゃんと理にかなったものだったのですね。
静岡県の人にがんが少ないのは、緑茶だけでなく、みかんの産地でもあるからかもしれません。
海外で大ブーム! 緑茶も“スーパーフード”!?
海外でも緑茶は“スーパーフード”として大ブーム! カフェではたいていメニューに緑茶があります。
緑茶と同様に抹茶も大人気で、抹茶パウダーをスムージーに入れて飲んだり、パンケーキなどさまざまな料理に加えたりと、自由にアレンジを楽しんでいます。
抹茶カフェや抹茶バーも続々とオープンし、若者の間では抹茶スムージーを飲みながら街を歩くのが新しいおしゃれのスタイルです。
また、海外では“茶道”も注目を集めていて、自分で抹茶をたてるため、日本を訪れた際に、茶道の道具をおみやげにする人も多いようです。
“茶道”は外国人から見ると、クールなカルチャーなのです。
このように世界中で注目が集まっている緑茶ですが、日本の若い世代の間では、緑茶といえば、ペットボトルで飲むのが主流になってきているようです。
ペットボトルも悪くはありませんが、抗酸化成分が少ないため、緑茶の効果をしっかり得たいなら自宅でいれてほしいですね。
緑茶をステンレスボトルなどに入れて携帯すると、いつでも緑茶の栄養を手軽にとることができます。ジュースではなく、緑茶を持って出かけましょう!
エリカ・アンギャルさんの食べ方提案について、もっと詳しく知りたい人は!