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    忙しいときこそ、気をつけたい「免疫力」の低下。ドクターに聞く、日常生活の留意点は?

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PC作業中に鼻をかんでいる女性

風邪やインフルエンザの流行シーズンを元気に乗り越えるには、ウイルスに負けない体づくりも大切です。年末年始に向けて何かと忙しいこの時期は、体を守る「免疫力」が低下しやすいとき。免疫力を落とさないために日常で留意すべき点について、総合内科専門医で、いりたに内科クリニック院長の入谷栄一先生にうかがいました。

監修
入谷 栄一

あなたの免疫力は大丈夫? まずはチェック!

驚いている女性

当てはまる項目の数が多いほど、免疫力が低下しているかも…。
まずはチェックしてみましょう。

□ 疲れやすい
□ 下痢・便秘になりがち
□ 肩がこりやすい
□ 腰痛がある
□ 生理不順だ
□ 口内炎ができやすい
□ 肌荒れしやすい
□ よく眠れない
□ 平均体温が35.5度以下のことが多い
□ ストレスを感じやすい
□ 激しい運動をすることが多い

免疫力低下のサインを見逃さないで

肩こりで辛そうな表情の女性

「免疫力」とは、ウイルスや細菌などから体を守る力のこと。さまざまな種類の免疫細胞が、血液やリンパ液にのって全身をパトロールし、体内に侵入したウイルスや菌を見つけると退治してくれます。つまりこの免疫力こそが風邪・インフルエンザに負けない体づくりのカギといえます。

自分の免疫力を知る方法について入谷先生は「免疫力が低下しているかどうかは、通常の血液検査をしてもわかりません。肩こりや腰痛、下痢・便秘、疲労、口内炎、肌荒れ、低体温などは免疫力低下のサインと考えられるので、これらの症状が現れたら早めに対策をとることが大切です」と指摘します。

免疫力を下げるのは「ストレス」と「乱れた生活習慣」

あくびをしながらタブレットを見る女性

「免疫力を下げるいちばんの原因は“ストレス”です」と入谷先生。免疫細胞の司令塔である自律神経がストレスによって乱れると、免疫力に影響を及ぼすためです。

「免疫力には性格が関係するという報告もあり、ストレスを抱えやすいタイプの人は特に注意が必要といえます。ふたつ目の原因は、不規則な生活や睡眠不足、偏った食事などの“生活習慣”。免疫細胞は朝に活動を開始して夜間に力を回復するため、免疫力を保つうえで規則正しい生活をして質のよい睡眠をとることはとても大事。また免疫細胞の約7割は腸に集中しているといわれ、バランスのよい食事をとって、腸内環境を整えることも重要です」

生理前や生理痛、生理不順…ホルモンバランスとも関係

お腹の前に手でハートをつくる人

女性の心身はホルモンバランスの影響を強く受けますが、免疫力についても例外ではありません。
「ホルモンバランスの乱れから風邪をひきやすくなることもあります」と入谷先生。もともと女性ホルモン(プロゲステロン)には免疫を抑制する作用があるため、多量に分泌される生理前や妊娠中は免疫力が低下します。

「生理痛のストレスでも免疫力は低下しますし、ストレスによる生理不順の人は免疫力も低下して、風邪やインフルエンザにかかりやすいと考えられます。体力を消耗して免疫力をさらに下げないよう、不調のときはなるべく無理をせず、ゆっくり過ごしましょう」

じつは「激しい運動のしすぎ」はNG。汗をかく程度がベスト

ランニングをしている人の足元

健康的なイメージのある運動も「やりすぎはNG」と入谷先生は指摘します。
「適度な運動は免疫力を保つことに役立ちますが、極端に体力を消耗する激しい運動は、かえって免疫力を低下させます。漢方に“中庸”という言葉がありますが、何事も偏りなく、無理せずほどほどが大事。たとえば日常的にまったく運動をしない人が急にランニングなどの激しい運動をしたり、いきなり1週間連続でジムに通ったりするのはNG。もっとも風邪をひきにくいのは、汗をかく程度の運動を週5日から毎日継続的に行うこと、というデータも出ています」

冬はマラソンシーズンでもありますが、免疫力を下げないためには走ったあとのケアも大切だそう。
「運動後は栄養バランスのよい食事をとって、ぐっすり眠ることがいちばん。筋肉疲労を回復するために、湯船に浸かりながらストレッチやリンパマッサージをするもオススメです」

次回は、具体的に免疫力を下げないための秘訣をご紹介します。

取材・文/井上幸恵

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入谷 栄一

入谷 栄一

医療法人社団勝榮会 いりたに内科クリニック 理事長・院長
NPO法人日本メディカルハーブ協会理事、総合内科専門医、呼吸器専門医、アレルギー専門医、インフェクションコントロールドクター、産業医。長年、大学病院でがんの臨床研究に携わり、がん患者の約6割がサプリメントなどの補完医療を行っている事実に直面。自身もぜんそく・アレルギーで苦しみ、現代医療に補完医療をとり入れ、人生が大きく変貌した経験をもつ。そんななか「ハーブを使った自然療法」を通した手法が評価され、日本初のハーブ専門外来を開設した実績をもつ。現在は地域医療や在宅診療にも力を入れている。著書に『病気が消える習慣』、『キレイをつくるハーブ習慣』(経済界)がある。

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  1. 風邪・インフルエンザ対策

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