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キッチンを整えるとやせる!? プロが教える「やせグセ」のつく収納術
冷蔵庫の中をいくら片づけても、すぐにまた、ごちゃごちゃに…なんてことはありませんか? そこで今回は、「やせる収納」で人気の整理収納アドバイザー・梶ヶ谷陽子さんに、リバウンドしないキッチンの収納法についてうかがいました。なんと梶ヶ谷さんは、この方法で-20kgものダイエットに成功したそう! このところ関心が高まっている、食品備蓄のコツについてもご紹介します。
Contents 目次
キッチンを整えると、どうして「やせる」の?
キッチンは、いわずとしれた「食べもの」が集まる場所。家の片づけの中でも、ダイエットの成果に直結するのが「キッチン収納」だと梶ヶ谷さんは言います。キッチンが片づいていないと、自分がどれくらいの食べものに囲まれているか、自分がどれくらい食べたかも把握できません。ところが、きちんと整理されていると、ストックの数や種類がひと目でわかるようになるそうです。
「私自身も整理収納アドバイザーの資格を取得し、キッチンを整えて在庫量などがわかるようになったとき、『自分は1日でこんなに食べていたんだ!』という大きな気づきがありました。そこで初めて『毎日◯個食べていたお菓子を何個に減らそう』という、ダイエットの具体的な目的を持てるようになります。キッチンを整えるだけで、きっと、みなさんやせていくと思いますよ!」
ケースを使った分類収納で、食べた量がまるわかり!?
梶ヶ谷さんは、冷蔵庫の奥のものも引き出せるように、ケースに分類して収納しているそうで、この方法は「本当にオススメ」だと言います。
ケースに分類するときのポイントは、納豆やお豆腐、ヨーグルトやアイスなど、外フィルムを外したり箱から出したりして個包装にして収納すること。
「食べた量や在庫が把握しやすいうえ、コンパクトに収納でき、賞味期限が目に入る向きにしまえば賞味期限切れ予防にもなります。つい食べすぎてしまうチョコレートやアイスなどのスイーツも、スペースを決めて個包装で収納すれば、買い過ぎや食べ過ぎの防止につながります」
<冷蔵庫>
梶ヶ谷さんは、豆腐や味噌の「大豆類」、ヨーグルトやプリンの「デザート」、納豆やキムチなどの「ご飯のお供セット」、バターやチーズなどの「乳製品」などに分類してケースに収納。必要なものがとり出しやすいよう、ケースにラベリングしています。
分類は、ざっくり簡単でOK。冷蔵庫にいつもあるものは各家庭で異なるので、自分の冷蔵庫にあった分類を考えてみましょう。
<野菜室>
野菜室に2つのカゴをスタンバイ。古い野菜など、早く消費したいものはとり出しやすい手前のカゴに入れておけば食材をムダにしません。
<調味料>
梶ヶ谷さんは、子どもが落として割れてしまうようなガラス瓶に入った調味料は、プラスチック容器に詰め替えているそう。「ただし、詰め替えると賞味期限や消費期限がぐんと縮まってしまうので、基本的にはオススメしません。詰め替えをせずとも、分類収納をすれば冷蔵庫のなかも整い、賞味期限切れも防げますよ」
調理の便利グッズはキッチンの脂肪になりやすい!
いつの間にかたまりがちな、スーパーのレジ袋や割り箸、プラスチックのスプーンやフォーク…これらは「自分が必要な容量よりも過剰にストックしていることが多い」と梶ヶ谷さん。これらも、収納スペースを決めて「いっぱいになったら、それ以上もらわない」と決めておくと、無意識に増えることを防げます。また、じつはキッチンの脂肪になりがちなのが、調理の便利グッズなんです!
「便利な調理器具は、案外メンテナンスが面倒だったり、カビが生えたりしないよう保つのが大変だったりします。100円ショップなどでも売っているので気軽に購入しがちですが、多くあるほど管理が大変に。調理器具に関しては『厳選して持つ』こと、そして多く持っている場合は今一度『それが全部必要なのかを考える』ことが大切です」
キッチンも体もスリムになる! 管理しやすい備蓄のススメ
日々関心が高まっている「備蓄」ですが、梶ヶ谷さんは「お菓子なども含めて、いつもと変わらない食事ができることが大切」だと言います。オススメの方法は、日々消費しながら追加していく「ローリングストック」。賞味期限が常にアップロードされるので、入れ替える手間も賞味期限切れのムダも省けます。
「ただ、食品を管理しやすい工夫をしていないと、ローリングストック自体も難しくなってしまいます。私の場合は、お米、お菓子類、おかず缶詰、フルーツ缶詰、パスタ系、レトルト食品に分類し、それぞれの量がひと目でわかるよう、引き出しに収納。使ったら必ず買い足す、という方法をとっています。缶詰は横に寝かせて収納すると、何の缶詰かがわかりやすく在庫管理がしやすくなりますよ!」
キッチンの収納スペースも限られているので、必ずしもキッチンに無くてもよい水などは、押し入れやクローゼットなどに分散収納するのもアリです。また、防災面に関して備蓄と同時に見直しておきたいのが、寝室の収納。避難経路にじゃまになるものが置いてないか、頭の周りに背の高い収納がないかも確認しておきましょう。枕元には懐中電灯がひとつあると安心です。
取材・文/井上幸恵