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もっと、ずっと、ヘルシーな私

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指でハート型をつくる女性

世界中で広がる“セルフラブ”のブーム。自分をあるがままに受け入れ、愛することです。「自己愛というとあまりいいイメージはないですが、自分を愛することほど大切なことはありません。誰もが他人を気遣う余裕がない時代、自分で自分のことを気遣ってあげるいいタイミングかもしれません」と話すのは精神科医の藤野智哉先生。今回は、著書『自分を幸せにする「いい加減」の処方せん』からセルフラブにいい習慣についてご紹介します。

監修
藤野 智哉

自分で自分に「いいね!」をつける

グッドのジェスチャーをする女性

「自分を肯定するという行為は、『これができる』『あれもできる』と自分のいいところを探して、その対価として肯定するというものではありません」と藤野先生。

「あれもできない」「これもできない」けど、別にそれでいい――あるがままの自分を受け入れ、自分を認めることです。

「自己肯定感という自身の中で完結するはずのものの根拠に他者の評価を持ち込んでしまう人のなんて多いことでしょう。ほかの人から“いいね!”をもらえば自信につながるかもしれませんが、自分らしさを失うことにもつながります。大事なのは自分に“いいね!”をつけることなのです」

好きなこと、楽しいことを書き出す

日記を書く女性

誰でも嫌なことや不安はありますが、正体のわからない漠然とした不安にとり込まれると悪いほうへ悪いほうへ思考がスピードアップしてしまいます。

「その恐怖に打ち勝つには不安を文字にして書き出すこと。漠然とした不安を紙に書き出し、明確に整理することで不安が消えていきます」

そして、さらにオススメなのは楽しいことも文字にすること。

「人間はとても残念なことに、楽しかったことより、嫌なことのほうが強く記憶に残ります。これは大昔、人間が動物として生活していた頃の名残で、嫌な記憶=危険であるため、これを強く記憶する事は生存本能であるといえるわけです。嫌な記憶やつらい記憶がいまだに記憶に残ってあなたを苦しめていませんか。脳に楽しいことを刷り込むために、眠る前に楽しかったことを書き出すだけで日々の満足度が上がったり気分がよくなったりするといわれています」

寝る前に、ささいなことでもその日、幸せだと感じたことを3つ書き出してみましょう。書き出したことがあなたの幸せを約束してくれます。

できないことは「できない」でOK!

OKサインをする女性

社会では「何ができるか」で評価されます。〇〇ができる自分は、もっと何かをできるようになりたいと思うようになります。

「何ができるのかを知ることはとても大事です。でも、何ができるのか、と同じくらい“何ができないのか”を知ることも大事だと思います。その分野の一線で活躍する人は、自分は何ができないのかを知っています。できないものはできない、そう思っていたほうがラクです。無理してよく見せておく必要はない。自分の状況をちゃんと認識しておくことが大事なのです」

「〇〇ができない」、「〇〇が苦手」と自分を把握して堂々と言っていくこと。“〇〇ができる”と思っていると自分を追い込んでしまいます。

「人生はボクシングでたとえるなら、無差別級の戦い。世界中の家事や仕事のすぐれた人と、総合力で戦うことを求められる。無理じゃないですか? だったら心の中で階級分けをしたらどうでしょう。あなたが一番に自分を理解して、自分が所属する階級の中で善戦していることをほめてほしいのです」

コロナ禍のストレスで、これまでの自分をよく見つめた人も多いのではないでしょうか。セルフラブは今の時代にこそ必要な価値観だといえそう。自分のよき理解者となって、どんな自分も認めてあげてくださいね。

文/庄司真紀

参考書籍

書影

『自分を幸せにする「いい加減」の処方せん』(ワニブックス)

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藤野 智哉

藤野 智哉

愛知県名古屋市にて出生。秋田大学医学部卒業後、愛知県内の総合病院にて臨床研修。その後、愛知医大病院精神神経科に入局し多くの関連病院で勤務。産業医の資格も持ち、現在は大学病院勤務の傍ら、刑務所の非常勤医師、看護学校の非常勤講師なども務める。自身も心臓に障害を抱え、現在も治療を続けていることから、障害とともに生きることで学んできた考え方や精神科医としての知見を広めている。精神医療へのハードルを下げ身近に感じてもらえるよう、多数のテレビ出演やTwitterでの発信、執筆活動も行い、世の中を脱力させようとしている。著書に『あきらめるとうまくいく』(ワニブックス)『コロナうつはぷかぷか思考でゆるゆる鎮める』(同)『「いい加減」の処方せん』(同)がある。

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