美容に関するテクニックから、ときには人生について、全方向に経験豊かなアラフィフがズバズバ斬りつつも、親身にじっくりお答えする美容研究家・岡江美希さんの「お悩み相談室」。今回は、メイクやスキンケアでカバーしきれない、疲れの表面化を一緒に解決していきましょう。
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【お悩み】「お疲れ顔」に見られてしまうのはなぜ?
最近やたらと「疲れてる?具合悪いの?」と聞かれてしまいます。
スキンケア&メイクをしているのに「お疲れ顔」になってしまうのはなぜ?
【岡江アドバイス】
疲れた印象を人に与えるのは、顔色の悪さが一因であることが多いもの。血色よく、透き通るような肌が健康的に見えること…の真逆ってことですよね。じゃあどうして顔色が悪くなるのでしょうか? それは「体を疲れさせるものを食べているから」です。加えて、睡眠時間が足りなかったりすればもう、あっという間にお疲れ顔のでき上がり。
特に、気をつけたいのは腎臓と肝臓をいたわること。まず、体の中で特に大きな臓器である肝臓は、解毒や代謝、消化を助けるなどの重要な役割を担っています。腎臓は、体内の老廃物や不要物をろ過して、尿のもとを作る臓器。過度なアルコールがそれらを疲れさせるのは有名ですが、過剰な添加物や保存料にも要注意なんです。もちろん添加物も保存料も食品ですから、適度な量ならさほど問題ありません。でも、頻繁に食べ過ぎればそれらを排泄しなくてはならない臓器がクタクタになる! というわけです。
特に最悪なのは「電子レンジで2度温めた揚げもの」。
例えばコンビニで買う「揚げもの系のお弁当」って、食べる前に電子レンジでチンしますよね。これは電子レンジそのものが体に悪いという話ではなく「揚げたたんぱく質を高温で2度温める」というポイントが問題なんだとか。だから、家やお店で加熱した肉や魚を食べる分には問題ナシ! ちなみに私は、冷めた煮ものなどを温めるときは、できるだけお鍋を弱火にかけて、じっくり温めるようにしています。
もうひとつは仮眠をじょうずにとり入れることが、解決策。仕事中に「眠い…」となるところをムリにがんばると、仕事の効率が悪くなるうえ、ガマンすることも相まって顔がどんどん疲れてきます。特に今はテレワークの人も多いでしょうから、仕事中に眠気を感じたら、15分だけでもソファで横になってみませんか? 私はちょっとの仮眠プラス、目が覚めるほどの酸っぱ~いクエン酸ドリンクでシャキッとリフレッシュしています。これをとり入れると顔がイキイキするだけでなく、眠気をガマンして書いたときのひどい文章をうっかりブログにアップしてしまう…なる悲劇からも脱出することができました(笑)。
「疲れてる?」と聞かれてしまう人は、まずはこんなポイントを気をつけてみてください。
取材・文/木下 頼子