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お腹や二の腕の脂肪を撃退! 「押すだけダイエット」で上半身をラクやせ

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お腹や二の腕の脂肪を撃退! 「押すだけダイエット」で上半身をラクやせ

だんだんと夏を感じさせる暑さの日も多くなり、あわてて夏服を準備した人は多いはず。でも、体はまだ薄着仕様に戻っていない! とくに薄手のシャツからなんとなくシルエットがバレてしまう上半身は、今すぐにでもすっきり&ほっそりさせたいですよね。そこで今回は、ボディメンテナンスサロン『美・Conscious〜カラダ職人〜』代表で、美脚トレーナーの久優子さんのメソッド「押すだけダイエット」をご紹介します。

監修 : 久 優子

ボディメンテナンスサロン『美・Conscious〜カラダ職人〜』代表。美脚トレーナー。脚のパーツモデルを経て、ホリスティック医学第一人者である帯津良一医師に師事。予防医学やリンパケアなどを学び、独自のボディメンテナンスメソッドを確立。美脚作りはもちろん、体のバランスを整える駆け込みサロンとして有名人のファンも多い。『押したら、ヤセた』『たたいたら、ヤセた』(ともに宝島社)など著書も多数。最新の著書は『のばして美やせ』(光文社)。

Contents 目次

姿勢の悪さは上半身やせの敵!

久さんによると、最近、ほとんどの人の姿勢がくずれてきているのだとか。

「現代人は、スマホを見ているせいで、あごを突き出して首を前に出し、背中は丸まって猫背になり、腰は反っている人が多いと日々感じます。
本来は、壁に背を向けて立ったとき、かかと、ふくらはぎ、お尻、肩甲骨、後頭部がつくのが正しい状態。そして横から見たときに、耳たぶと肩の中心、ひじ、中指の先が一直線になっているのが理想的ですね。
でも、ふだんから首が前に出て猫背ぎみになっているため、後頭部も肩甲骨も壁につかないという人、多いのではないでしょうか? また、反り腰になっているため、肩甲骨が壁につかない人もいると思います。
姿勢が悪いと、骨格がゆがみ、それによって内臓の位置が下がってしまうのでぽっこりお腹なってしまいます。胃腸の働きも低下し、代謝も落ち、腰回りや背中などに脂肪がつきやすくなります。猫背で背中が丸まっているとバストの位置も下がってしまいますね。
このように姿勢の悪さからくるデメリットはとても多いのです」(久優子さん)

ぽっこりお腹や、バストの下垂は女性としてなんとかしたい問題ですが…。

「逆に悪い姿勢を改善すれば、内臓が元の位置に戻るので、ぽっこりお腹が解消して、バストもアップし、代謝もよくなって太りにくくなります。
姿勢が悪くなるのを防ぐためには、座っているときは、耳たぶと肩の中心、足のつけ根の位置が一直線になるよう意識しましょう。
デスクワークをしているとどうしても首が前に出やすいので、首を背骨の上に乗せるように少しあごを引くようにするのがポイントです。
また、立っているときは、体が前のめりになっている人が多いので、ろっ骨が骨盤の上に来るように心がけましょう。ふだんから自分の姿勢をこまめにチェックする習慣をつけるのが大切です」

正しい姿勢のポイントは以下をチェック。久さんおすすめの、腰回りの脂肪をスッキリさせてくびれを作る方法と、ポッコリ下腹を解消する方法もご紹介します。

<正しい姿勢のポイント>

壁に背を向けて体をつけて立ったとき、かかと、ふくらはぎ、お尻、肩甲骨、後頭部がつくのが正しい状態。

■くびれを作る

1、脚をそろえて立ち、両手を腰に当てます。腰を真上に引き上げるように腸骨(骨盤の左右に広がる骨)だけを動かして、ひざを曲げずにその場で足踏みをします。左右それぞれ5回。

2、ウエスト(わき腹)の左右にあるコリコリした硬いすじを、左右交互にギュッとつまみます。左右各10回。

3、おへその両わきの少し下あたりに両手を当て、そのまま上体を倒します。90度まで倒すとより深くまで指が入ります。

4、上体を起こして、お腹の脂肪を両手でつかんでほぐします。
手のひらと指を使って硬い脂肪をしっかりと引っ張り、つまんでつぶしましょう。お腹が温かくやわらかくなるまで続けて。

■ぽっこり下腹を凹ませる

1、あお向けに寝て、両手の人さし指、中指、薬指でおへその周りを時計回りに押して刺激します。これを5回。

2、両手の人さし指、中指、薬指で、骨盤の骨に沿って押していきます。全体をまんべんなく押しましょう。

3、ろっ骨のキワを、両手の人さし指、中指、薬指で押します。指を立てて、奥までしっかりと入れて全体をまんべんなく押しましょう。

4、握りこぶしの第2関節をお腹に当てて押します。下腹から胸のほうに向かってまんべんなく刺激しましょう。

上半身太りの原因は固まった肩甲骨にあり

「上半身が太りやすい人の多くは、肩甲骨の動きが悪くなっているように思います。肩甲骨は体の中でも可動域がいちばん多い関節なんです。そして肩甲骨の近くには、脂肪を燃焼させる働きがある褐色脂肪細胞があり、肩甲骨を動かすことで活性化すると言われています。残念ながらほとんどの人は猫背で肩甲骨周りが硬くなっているため脂肪が上半身につきやすくなるのです。
ですから、肩甲骨をよく動かすことが上半身やせの秘訣。腕を上げ伸びをしたり、腕を大きくまわしたりするだけでも効果的なのでこまめに動かしましょう。それから、わきの下の大きなリンパ節が詰まっていると、二の腕や背中のリンパの流れが滞り、脂肪もつきやすくなるので、わきの下もよく押してリンパ節の詰まりを解消することも欠かせません」

今回は久さんおすすめの、二の腕やせ、背中やせメニューをご紹介します。

押すだけダイエットで上半身やせ!

<二の腕を細くする>

1、片方の腕を肩の高さに上げてまっすぐに伸ばし、反対側の手の親指と人さし指でわきをはさみながらしっかりと押します。リンパ節を開くイメージで押しましょう。これを10回。

<ここがPoint>

親指をわきの下の奥深くまで押し込んで押しましょう。

2、片方の手を握って第2関節を二の腕の下に押し当て、ひじからわきの下まで押し流します。二の腕の下全体をまんべんなく10回ほど押し流しましょう。

3、ひじの内側を反対側の手の中指の第2関節で押し、そのまま腕を内側にひねります。

これによってしっかりと刺激することができます。10回行いましょう。

4、わきの下に、反対側の手の握りこぶしを入れ、第2関節で押します。これを10回。1~4を反対側も同様に行いましょう。

<背中のムダ肉をそぎ落とす>

1、左右の肩に、左右の手の人さし指、中指、薬指を揃えて置き、指先をひっかけるようにして押します。これを10回。

2、人さし指、中指、薬指で肩を押したまま、両ひじを上げて、ひじで円を描くように回します。肩甲骨が動くのを意識しながら行いましょう。これを10回。

3、片方の手の人さし指、中指、薬指を反対側の背中に当て、背中からわき、胸へと押し流します。これを10回。反対側も同様に。

4、両手の人さし指、中指、薬指を背骨の横に当て、そこからウエストまで、下へと押し流します。これを10回。

自信を持ってノースリーブが着られるように、ぜひ押すだけダイエットをとり入れてみてくださいね。

モデル/加藤夏子 撮影/山上忠 ヘア&メイク/斉藤節子 取材・文/和田美穂

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