夏場は意外と「フケ」が気になる季節ということをご存じでしょうか。なぜ夏にフケが増えるのか、その原因や効果的な対策について、美容師の日熊大志さんに教えていただきました。
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そもそもなぜ夏に“フケ”が増えるのか
夏はたくさんの汗をかきます。汗をかくということは、新陳代謝が激しいということです。そのため、古い角質がたくさん出ているということにつながります。頭皮の古い角質が、フケとして出てくるので、結果として夏はフケが増えやすくなる季節と言えます。
また、夏はフケが増えやすいうえに汗をたくさんかくことで、フケと汗、皮脂が混ざり雑菌が繁殖しやすくなるので、頭皮トラブルが起きやすくなります。そのため、フケ対策は頭皮トラブルを防ぐことにも役立つのです。
シャンプーを変える
市販のシャンプーの多くは、ラウリル硫酸Naを配合した洗浄力が強いものが多く、フケや皮脂をしっかりと落としてくれるため、夏にはぴったりのものがたくさんあります。しかし、洗浄力が強いということは、必要以上に頭皮を洗い過ぎてしまう場合もあるのが事実です。そうすると、今度は頭皮が乾燥しやすくなり、フケが増えて皮脂が過剰に分泌されて、頭皮のトラブルが起きやすくなります。
そのため、今現在使用しているシャンプーの見直しをすることを、まず第一に考えてください。
シャンプーの回数を増やす
新陳代謝が活発になるため、その分シャンプーの回数を増やすことは、フケ対策になります。手間も時間もかかりますが、いちばん確実で効果的な方法といえます。
しかしながら、日中仕事をしているとなかなかむずかしいですよね。そこでおすすめなのが、シャンプーのときにブラシを使うこと。ブラシを使うことで、毛穴の汚れをキレイにしやすくなり、フケ対策になります。
炭酸配合のトニックを使う
炭酸配合のスプレータイプのトニックは、頭皮がすっきりとします。手軽に頭皮を清潔にしたいときにおすすめです。シャンプーができない日中に使うことで、効果的なフケ対策に。職場に1本、常備しておくのもおすすめです。
ヘッドスパをする
夏だけ美容室でヘッドスパをするのもおすすめです。美容室でのヘッドスパは、クレンジングを使って毛穴の汚れをしっかり落とすことができるため、新陳代謝が激しく、頭皮にフケがたまりやすい夏には、非常にベストなメニューと言えます。
高価なメニューを1回きりというよりも、3,000円程度のお手頃な価格で回数を通うほうが効果的です。
帽子をかぶる、日傘をさす
強い紫外線にさらされた頭皮や肌は、ダメージを受けやすいためその分トラブルが起きやすくなります。髪に使う日焼け止めも有効ではありますが、物理的なダメージを軽減するという意味では、帽子や日傘を使うというのは、非常に効果的なので、フケ対策をするなら積極的に使ってほしいです。
まだまだ暑い日が続きます。肌だけじゃなく、頭皮の角質ケアもしっかり行っていきましょう!
取材・文/高田空人衣