日々の疲れを洗い流す入浴タイムの過ごし方は、人によってさまざま。「スマホを持ち込んで長風呂するのが好き」「ダイエット中の半身浴は欠かせない!」とこだわりを持つ人や、逆に「めんどくさいから時間をかけたくない」「夏も冬もシャワーで済ませる」といった意見もあるようです。深く考えずなんとなく湯船に浸かっているという人も多いですが、入浴タイムはさらなる健康や美容効果をゲットできるかもしれない貴重な時間。今回は、美容と睡眠に効果的な入浴方法をご紹介します。目的に合わせた適切な習慣をそれぞれの専門家に教わっていきましょう。
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入浴するだけでダイエット!?
美容に効果的な入浴法や入浴前の習慣についてくわしく説明してくれるのは健康ソムリエとしても活躍するイシハラクリニックの石原新菜(にいな)先生。先生が最もおすすめしているのは、「3・3・3入浴」と呼ばれる方法。これは湯船に3分浸かって3分休む、というサイクルを3セットくり返すだけのカンタンな入浴法です。休んでいる間の3分間は、体や髪を洗いながら過ごしてOK。この方法で約300kcalを消費できると言われています。入浴前にしょうが紅茶を飲むと、さらに効果がアップ。しょうがに含まれるジンゲロールやショウガオールなどの成分が、毛細血管を広げて体を温めてくれるからだそう。
お風呂の温度は、だいたい42度がベスト。湯船にバスソルトを入れると、皮膚のたんぱく質から皮膜が作られ保湿効果が高まるそうです。さらに3回目の入浴中に泡パックをすれば、開いている毛穴に泡が浸透。うるおいがアップしより美肌に近づけるでしょう。
睡眠に効く入浴法
睡眠改善インストラクターの小林麻利子さんは、夜ぐっすり眠れる入浴の作法をレクチャー。体をリラックスさせるためには、入浴中と上がったあとに気をつけるべきポイントがいくつかあると言います。
まずよく眠るために最適な水温は約40度。いきなり浴槽に入ると血圧の急激な変動を招くので、かけ湯をしてから15分間ゆっくり浸かってください。入浴中は声を出しながら浸かることで、血圧の上がりすぎを予防。心筋梗塞や脳卒中のリスクも下がります。お風呂のライトは消して、キャンドル風LEDライトなどをセット。体と心をゆっくりと休めましょう。そしてお風呂から上がったら、素足のままでいるのはNG。足もとが冷えないように必ず靴下をはいて過ごし、寝る直前に脱ぎます。
8月1日放送の「なないろ日和!」(テレビ東京系)で紹介された2パターンの入浴法には視聴者から、「目的によって入浴の仕方ってこんなに変わるんだね」「美容も健康もゲットできるなんてすごい」「ふだんは3・3・3入浴、疲れたら歌でも歌いながら15分入浴してみようかな」と好評の声が。いつもの入浴方法を見直して、自分に合った習慣を探してみては?
文/プリマ・ドンナ