家にいる時間が長い今だからこそ、自分のメイクやスキンケア法を見直すチャンス! ヘアメイクアーティストのchihoさんが教える老け増しメイクの特徴や、顔のたるみに効果的なマッサージのやり方など、大人女子がより輝くためのヒントをご紹介します。
Contents 目次
老け増しポイント1:「ファンデーションをぬりすぎている」
たいていの女性は、ベースメイクとヘアスタイルをまちがっていることで、自ら老け増ししてしまっています。まず即座にやめることは、ファンデーションのぬり過ぎです。
大人になって隠したい部分が増えたからといって、ファンデーションを顔全体にぬったり、しっかりぬりこんでいませんか? それでは肌がキレイに見えるどころか、ずっと“老け増し”になります。
多くの女性がついついやってしまうのが、“完璧にしっかり隠す”ということ。これ自体が老け見えの原因に。全体のベースは薄くすることを徹底して、本当に隠す必要のあるところだけカバーするメイクを意識してみてください。
今はカバー力がありながら、ナチュラル美肌に見せてくれる優秀下地やファンデがたくさん出ています。昔から使っているファンデーションが変わらないという女性は、いくらそれを気に入っているとしても、新たに今ならではのファンデーションへ買い替えてみて。それだけでも、ずいぶん変わります。
老け増しポイント2:昔と変わらない眉毛
10年前に流行した女子力高めの盛りヘアとメイク。ヘアはトップを盛って、コテを使った名古屋巻き。さらには目もとを大きく見せるために、囲み目アイラインにつけまつ毛、マスカラを重ねづけして目力アップ。眉は細いペンシルで輪郭をくっきり美しく、いかにも、がんばってキレイに描きました感が伝わる、弓なりのアーチ眉でした。
この時代の眉でなくても、過去の時代の眉を今も現役で続けていることが、老け増しに見える原因なのです。
むしろ、いかにも“描いていない風”の自毛を生かした「太めのふんわりナチュラルまゆ毛」にするには、パウダーアイブローでふんわりと描いてぼかし、眉色を自眉と変わらないものにチェンジ。そうするだけで、老け増しをストップすることができます。
顔の印象は眉で決まるなんて言われますが、まさにそう。いつかの時代の眉を今も変わらずしていることが、老け増し判定されちゃう原因になるのです。
老け増しポイント3:ツヤがなくパサパサになった髪
メイクは常に気合いを入れて試行錯誤しているけれど、髪はずーっと同じお手入れ。髪型だって変わらないまま。しいていうなら、年齢とともに白髪が気になるくらい、という女性はいませんか。
髪は、自分で見ようとしても正面の前髪と、耳前サイドしかよく見られないから、ふだんあまり気に留めることがないかもしれません。そのため、とりあえずクシでとかして、髪飾りをつけていたら大丈夫と思っている人もいるでしょう。
でも、実際の髪の状態はというと、ツヤがなくパサパサの髪。昔のキレイな髪とは、まったくちがう状態になっていることに気がついてない人がほとんどなのです。
なぜなら、自分のうしろ姿をチェックする人がそれほど多くなく、髪はふだん目に入りにくいので、メイクほど意識する機会に恵まれないからなんですよね。
でも、残念ながら他人から見ると、視界に入る頭の大部分(3/4~2/3くらい)は髪の毛なんです。
つまり、メイクよりも他人の視界に入る髪だからこそ、老け増し見えにも気づかれやすいのです。
髪の老化を意識すると同時に、ずっと変わらず愛用しているシャンプーやトリートメントの見直しをしましょう。アウトバストリートメントや髪にツヤが生まれるヘアアイテムをとり入れるようにすると、老け増しにストップがかけられますよ。
タイミングが大事! お疲れ老け顔に見える「目の下のクマ」のキレイな隠し方
お疲れ顔に見えて老けた印象を持たれやすい特徴のひとつが、「目の下のクマ」。寝不足や血行不良など、原因はさまざまといわれますが、とにかくどうにかキレイに隠したいですよね。
目の下のクマをキレイに隠すためには、クマを隠すために必要なコンシーラーをのせるタイミングを間違えないことがポイント。
リキッドファンデーションをぬっている人は、化粧下地→リキッドファンデーションのあとにコンシーラー。最後にフェイスパウダーの順です。
パウダーファンデーションをぬっている人は、化粧下地のあとにコンシーラーを。最後にパウダーファンデーションの順でメイクをしていきます。
クマ隠しにぴったりのコンシーラーは写真の下側のような“オレンジ系”がベスト。厄介なクマも消えやすくなります。
目立つクマも一発でキレイになる! プロの隠し技
<1>コンシーラーは細めの平筆、もしくは中指でとります。
クマ部分に、カラスの足あと状にコンシーラーを置いて、細めの平筆でていねいに隠していくか中指の腹でトントンしながら隠していきます。
ポイントとしては、広範囲に広げないこと。コンシーラーをのせるのは、必ずクマ部分の上のみです。クマが消えたと思ったら、それ以上たたき込まず、クマを隠した中心部分は筆でも指でもさわらないように。
ここからは、コンシーラーの周りと、肌との境目の色の差を失くすことだけに努めます。綿棒を使って細かくていねいに周りだけをぼかすと、失敗がありません。
ちなみになぜ中指であって、よく使いがちの人さし指ではないかというと、人さし指を使うと力が入り過ぎてしまい、指紋にコンシーラーが入っていってしまうからです。
<2>フェイスパウダーを筆にとったら、筆の毛の中にパウダーをしっかり含ませるように、いったん手の甲の上に筆を置いてなじませます。
じつはこれが重要で、フェイスパウダーは、ただ筆にとって毛の中に含ませていない状態のままつけると、パウダーだけが浮いた仕上がりになりやすいのです。
フェイスパウダーがしっかりなじんだ筆を、コンシーラーをぬった部分にそっとのせて、コンシーラーをフィックスさせるようにします。
これもまた“そっと”が大事。目の下は皮膚が薄くてよく動く部分。乾燥しやすく崩れやすいからこそ、たくさんのせようとすると、ヨレてしまう原因になるんですよ。
<3>最後の仕上げ。リキッドファンデーションの人は顔全体にフェイスパウダーを、パウダーファンデーションの人はクマの部分を避けてぬります。
なぜ避けるのかというと、隠したクマ部分の上から粉ものをぬると、パフやスポンジ、ブラシなどに、せっかくクマを隠したコンシーラーがくっついてはがれてしまうことがあるため。
粉ものは扱い方に気をつける必要があります。とくに夕方のメイク直しのとき、朝のメイクでクマを隠したら、メイク直し時にはクマを隠した部分は何もしないで、粉ものもつけないようにしましょう。
粉ものをのせることで肌が乾燥したり、メイク崩れが余計にひどくなることもあるので注意。
たるみをキュッと引き締める「エイジングマッサージ」
「なんだか顔が四角く見える」「毛穴が縦に見えるんだけど…」といったお悩みがあるなら、それはれっきとしたエイジングサイン。そんな人に行ってほしいのが、これから紹介するエイジングマッサージです。
<はじめに…>
指がなめらかにすべるように、あらかじめクリームもしくは乳液をたっぷり顔につけておきます。
マッサージは肌の上をなでるように、やさしい力加減でつけるのがコツですので、力の入れすぎには気をつけてください。もし途中で手指のひっかかりが気になる場合は、クリームや乳液をその都度足してマッサージしましょう。
エイジングマッサージ ステップ <1>
鏡を前にして、正面を向きます。手の指をそろえて伸ばした状態で、フェイスラインにおきます。
あご先から耳の下へ向かって、くるくるとらせんを描くように手指を動かしてマッサージし、最後に耳の下にあたる耳下腺を手指で押します。耳下腺とは、下あごのエラが張ったすぐうしろ、耳たぶの下側。この流れを3回くり返します。
エイジングマッサージ ステップ <2>
<1>と同じように正面を向いたまま、手の指をそろえて伸ばした状態で、今度は口角の横から歯のかみ合わせにそって、らせんを描くように手指を動かしてマッサージします。
最後にかみあわせの終わりを手指で押します。この流れも3回くり返しましょう。
エイジングマッサージ ステップ <3>
<1><2>と同じように、正面を向いたまま、手の指をそろえて伸ばした状態で、小鼻の横からこめかみに向かって、らせんを描くように手指を動かしてマッサージします。
最後にこめかみを手指で押しましょう。この流れを3回くり返します。
エイジングマッサージ ステップ <4>
親指以外の4本の指全体を使ってフェイスラインを持ち上げるように、右手、左手、右手、左手と交互にパッティングします。
片側が終わったら、反対側も同じように行って。
エイジングマッサージ ステップ <5>
そこからフェイスラインを持ち上げるように、グーにした手をゆっくりすべらせていき、最後にこめかみを押して終わりです。
終わった頃には、顔のこりがとれたようにスッキリ! エイジングサインを目立たぬようにしてくれます。
それでは、最後にchihoさんがおすすめするリフトアップに効果的なアイテムをご紹介します。
リフトアップに特化した美顔器
あまりケアをすることにマメではないという人こそ、肌の衰えが気になり始めたら積極的に使いたいアイテムが“美顔器”。
美顔器は、時間と手間を最小限に抑えて、最高のパフォーマンスを出してくれるのだから、面倒くさがりの女性にぴったりなんです。
だからといって美顔器なら何でもいいというわけでもなく、やはりリフトアップに特化したものを選ぶことが望ましいです。
例えば『ヤーマン ポイントリフト』は、通常の美顔器に見られるイオン導入といった基本的な機能が備わりつつ、体のシェイプアップ器具に見られるEMSによる表情筋のリフトケアができるんです。しかもこのリフトケア、最近注目されている美容鍼のような感じで、点状に表情筋を刺激してくれるから、たった5分当てるだけなのに、何十分も鍼をやっている気分に。今日もしっかりケアをやりきった!という充実感にも満たされます。
リフトアップに特化したマッサージクリーム
リフトアップには、手で行うマッサージも効果的です。しかしながら、マッサージをやろうと意気込むと、なかなか続きません。ですから保湿をする感覚で、クリームを顔にぬるときにちゃっかりマッサージしてしまうのがコツなんです。
使うのは『メナード つき華 マッサージクリーム』。これを使うと、とにかく面倒でベタつく印象だったマッサージクリームの印象までも、180度変わります。みずみずしくなめらかな使い心地で、肌の上をすべるようにさりげなくマッサージができてしまいます。肌のキメが整い、しっかりうるおって、あとに、先につけておいた化粧水の浸透もよくなるんです。
マッサージは新陳代謝を促進するため、顔のくすみがとれて明るくなり、横顔でわかりやすい二重あごを気にならなくするためにもベストな方法なんですよ。
リフトアップに特化したナイトクリーム
寝ている間、つまり美肌を作る時間は、徹底的にたるみに特化したケアをいれましょう。なかでもナイトクリームは必須アイテム。
『アユーラ モイストリフトクリーム』は、肌のハリや弾力を引き出す成分がたっぷりと配合。しかも、このクリーム、夜は誰もが念入りに化粧水や乳液などを使って水分油分を与えているものですが、スキンケア直後のつけたてのうるおいを、しっかり密封してくれます。
年齢を感じさせないエイジレスビューティを目指して、ぜひ日々のケアの参考にしてみてくださいね!
イラスト/茅根美代子 取材・文/高田空人衣