美容に関するテクニックから、ときにはライフスタイルについて、全方向に経験豊かなアラフィフがズバズバ斬りつつも、親身にじっくりお答えする美容研究家・岡江美希さんの「お悩み相談室」。今回は「ここ数か月で太った!」という声が多い中、気軽にとり入れられるダイエット情報をお届けします。
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【お悩み】ダイエットに役立つ、フルーツの食べ方を知りたい!
このコロナ禍で、在宅仕事になったり外出を控えたりして、多くの人の「太った」という声がたくさん届いています。でも、ストレスに負けない体を保つために、栄養はしっかりとりたいですよね。そこで今回は、ビタミンや食物繊維たっぷりの「フルーツをどう食べるか」についてお話していきたいと思います。
【岡江アドバイス!】
フルーツは、健康・美容に役立つ成分がたっぷり。でもダイエット中の人は「果糖で太るんじゃ…⁉」と心配になるみたいですね。フルーツは果糖だけでなく食物繊維も含まれますし、果糖はぶどう糖や砂糖(しょ糖)と比べると血糖値も上がりにくい。つまり、フルーツは決して太りやすい食材ではありません。もちろん食べすぎれば太るのは、ほかの食品と同じですけどね。
中でも私が太りにくいと感じているフルーツは、断然グレープフルーツです。一時期「柑橘類を食べすぎるとシミの原因になる説」が出回っていたようですが、あれはまったく信じていません。そもそもこの情報がマスコミの誤解だったという話もありますし、私自身毎日食べていてもなんともありませんから。柑橘系はクエン酸がしっかりとれるので疲れもとれやすい実感があり、ビタミンCで肌のくすみも吹き飛びます! 毎日包丁で皮をむいてから乱切りにして食べていたら肌も体調もコンディション抜群。そこから、これはいい…! と、ジュースなどにしてアレンジするようになりました。
フルーツジュースを自作するとき、グレープフルーツに加え、私が絶対に入れるのは冷凍のカットパイナップル。パイナップルの酵素が消化を助けてくれるので、ダイエットにも役立ちます。あとはにんじんやオレンジ、レモン、ブルーベリーなどを入れて、スロージューサーで1.5L=3日ぶんくらい作るんです。それを食事の30分くらい前に飲んでおく。すると食物繊維で食事したときの血糖値が上がりにくくなるんです。ようは「ベジファースト」を、手作りフルーツジュースでやっているようなもの。おいしいから続けられるし、食事の量も減らせます。というか、これを飲まないと食べすぎちゃって大変(笑)。
そんなこんなで、今ではすっかりスロージューサーにハマりまくってます。スロージューサーがなければ、普通のミキサーでももちろんOK! ストレスなく続けられるダイエット法なので、自粛生活にもぴったりではないでしょうか?
ああでも、酵素たっぷりだからといって、パイナップルの食べ過ぎにはくれぐれもご注意を。パイナップルは糖度もそれなりにあるので、1日3カットくらいが限界かしら。昔、パイナップルがおいしすぎて毎日モリモリ食べていたら、ドーンと太ったことがありました…。ほかにダイエット中は控えめにしておきたいと思うフルーツは、メロンやマンゴーなど、酸味の少ないものですね。
やっと涼しくなってきて、これから「食欲の秋」も始まりますが、こんなひと工夫をぜひとり入れてみてくださいね。
取材・文/木下 頼子