食欲の秋に、ふつうに食べてもやせられる大豆ミートダイエットはいかがでしょう。世界的ブームを背景に最新技術によって、大豆ミートは格段においしくなっています。50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医・池谷敏郎先生もすすめる大豆ミートダイエット。池谷先生の書籍『お腹いっぱい食べて内臓脂肪を落とす 大豆ミートダイエット』から、大豆がダイエットの優秀食材である理由を見ていきましょう。
Contents 目次
大豆ミートは優秀なダイエット食品
【ダイエット食材対決1】
脂肪が効率的に燃えて、やせるのはどっち!?
Q.ダイエット食材にあげられる牛肩ロース、鶏もも、大豆ミート、最も脂肪を燃やすのは?
A.大豆ミート
肉と大豆ミートの栄養比較(100gあたり)を見ると、エネルギーは牛肩ロース 318 kcal、鶏もも204 kcal、大豆ミート90 kcalと、大豆ミートのカロリーは牛肩ロースの 1/3以下と超ヘルシー。また圧倒的に低脂質で、脂肪分を気にする必要もなく、コレステロールゼロ。肉にも劣らないたんぱく質量で筋肉づくりをサポートしてくれます。
【ダイエット食材対決2】
腸内環境が改善されて、やせるのはどっち!?
Q.りんご、キャベツ、玄米、大豆ミート、最も食物繊維が入っていて腸活によいのはどれ?
A. 大豆ミート
食品中に含まれる食物繊維量の比較(100gあたり)を見ると、りんご1.9g、キャベツ1.8g、玄米3.0gに対して、大豆ミートは4.5gと食物繊維がたっぷり含まれているのがわかります。しかも血糖値の急上昇を抑制する水溶性食物繊維と腸のぜん動運動を促す不溶性食物繊維がバランスよく含まれていて、腸内環境を整えてくれます。
ダイエットにうれしい大豆の栄養素
このように大豆はさまざまな面からダイエットや健康にメリットの多い優秀な食材です。そして、善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれることもやせやすい体質になるひとつの理由。
「善玉菌を活性化して腸内環境の改善に役立つのが、食物繊維と大豆オリゴ糖です。どちらも善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善に役立ちます。特に水溶性食物繊維は善玉菌のエサとなって、内臓脂肪の蓄積を防いで燃焼を促す働きをする短鎖脂肪酸の材料となります」と池谷先生。
大豆にもオリゴ糖が含まれていて、大豆オリゴ糖は胃などで吸収されることなく大腸まで届くという特徴があります。そしてそれが短鎖脂肪酸の材料となり、蓄積した脂肪を燃焼してくれるのです。
それ以外にも大豆に含まれる栄養素もダイエットによい成分が含まれています。今、注目されているのは、大豆サポニン、大豆レシチン、ポリアミンの3つ。
●大豆サポニン
「大豆サポニンには、生活習慣病などの要因となる活性酸素を消去する作用があるものと、体内の抗酸化物質を安定させるものがあり、相乗効果で強力な抗酸化作用を発揮します。脂質の代謝を促進し、体脂肪の蓄積を抑制したり、血液中の悪玉コレステロールを低下させたりする働きもあります」
●大豆レシチン
「レシチンは細胞の新陳代謝に欠かせない物質で、自然界の植物のすべての細胞に存在しています。 大豆レシチンは、皮膚細胞の機能を正常に保つ働きがあり、シミやくすみをできにくくして肌の老化予防に役立ちます」
ダイエットによって老け込むことなく、見た目も若返ることができます。
●ポリアミン
「アミノ酸のひとつであるアルギニンから合成される成分で、すべての細胞内でつくられています。細胞の増殖にかかわっていて、多くの生理機能を備えており、“細胞の元気さを維持する物質”とも呼ばれます。健康寿命を延ばしたり、老化に伴って起こる動脈硬化、認知症、がんなどの予防が期待できるといった研究報告があり、注目を集めています」
「池谷式大豆ミートダイエット」ではダイエット&健康効果を高める4つのポイントがあります。
【4つのポイント】
1.肉を大豆ミートで代用しカロリーを大幅ダウン
2.大豆ミートファーストで血糖値の急上昇を抑制
食べる順番を変えるだけで、ダイエット効果がアップ。最初に大豆ミートのおかず、最後に糖質(米・麺・パン)を食べることで、 血糖値の上昇がゆるやかに。
3.ゆる糖質制限を組み合わせる
糖質の量をこれまでの1/2~1/3の量に減らすことで、短期間で体重が減ります。
4.「やせる大豆ミート」にしてダイエット効果をアップ
そのままでも肉より格段にヘルシーな大豆ミートですが、「かつお粉」と「しょうが」をプラスして、ダイエット&健康効果をアップさせます。かつお粉は脂肪燃焼を促進するヒスチジンを含有。しょうがも脂肪燃焼、血行促進の効果が期待できます。
このポイントを守れば、お腹いっぱい食べてもOK。
次回は池谷先生考案の「やせる大豆ミート」の作り方をご紹介していきましょう。
文/庄司真紀
参考書籍
『お腹いっぱい食べて内臓脂肪を落とす 大豆ミートダイエット』(アスコム)