無印良品の食品のなかでも、隠れた名品ぞろいなのが、和食の基本となる「だしと調味料」のカテゴリー。 今回は、4種類あるだしパックのなかから、『飛魚(あご)とかつお』と『宗田鰹とかつお・昆布』の2つを試してみました。無印のだしパックは、国産の素材だけで作られ、自然のうま味を活かしただし。本格的なだしが手軽にとれて、料理のうま味を深めます。
Contents 目次
ダイエットにもよい、だしの効用
和食の基本となるだしは、素材の味を引き出し、料理の味を深めてくれます。それだけでなく、健康メリットも研究されており、だしの効いた料理は塩分の摂取量を減らし、満足感を与え、食べ過ぎを防ぐことがわかっています。
昆布だしにはうま味成分としてグルタミン酸、かつおだしにはイノシン酸が豊富に含まれていますが、グルタミン酸は食欲の抑制、精神を落ち着かせる作用があり、イノシン酸には疲労回復や血流を促す作用があるとされています。
無印の『飛魚(あご)とかつお』は、だしのなかでも高級品に位置づけられるあごとかつおを合わせただし。すっきりとした上品な味わいが特徴です。
一方、『宗田鰹とかつお・昆布』は、濃厚だしがよくとれるとプロも愛用するという宗田鰹が入っただし。しっかりとした濃いだしがとれるとのことです。
手軽においしいだしがとれる
だしパックは、沸騰したお湯400mlに入れ、弱火で5分、煮出して作ります。これで300mlのだしがとれます。この過程はとても簡単で、「こんなに手軽にだしがとれるなんて!」とちょっと感動しました。
『飛魚(あご)とかつお』は水色が薄く、茶碗蒸しやお吸い物、うどんのつゆ、だし巻き卵などに。今回は、白菜ときりたんぽを入れたスープ風煮物にしてみました。
だしの香りがとてもよくて、煮出しているときから、だしの香りがキッチン中に広がります。味わいもよく、小魚のおいしさが際立っているよう。しょうゆとみりんを少し加え、薄味に仕上げましたが、食卓でも存在感がありました。
『宗田鰹とかつお・昆布』は水色が濃く、煮物やうま煮、そばつゆが合うそうです。
離れたところからもかつおの香りがわかるほどの濃厚さ。うどんのつゆにしてみましたが、かつおのうま味が効いていて、つゆ自体がおいしく仕上がり、お店のつゆのようでした。市販のめんつゆはちょっと甘いのかもしれません。
さまざまなブランドのだしがあり、だしに“ハマる”人も多いですが、その理由がわかった気がします。一般的な顆粒のものや濃縮だしとは全然違いますね。自然の素材が体に染みわたっていくようでした。だしだけ飲んでもおいしかったです。
国産素材を使っただしパック 飛魚(あご)とかつお 80g(8g×10袋) 税込590円
国産素材を使っただしパック 宗田鰹とかつお・昆布 80g(8g×10袋) 税込550円
文・写真/庄司真紀