筋肉には「速筋」と「遅筋」の2種類があるってご存じでしたか? 大きな力を発揮するときや、すばやい加速、走っている状態からストップしたり階段を降りたりなどブレーキ動作にも関わる「速筋」は、40歳を超えると年々やせ細り、数も減っていくそうです。そんな「速筋」を増やしてくれる食材が「スケソウダラ」。スケソウダラを使ったちくわをご紹介します。
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「ちくわ」が好きすぎて、家族に「ししまる」(忍者ハットリくんの登場キャラ)とひそかに呼ばれていた父親。そんな父の血をひく私もまた、練りものが大好きです。ところでちくわやかまぼこなど、練りものの原料によく利用される食材に「スケソウダラ」があります。
スケソウダラ(標準和名は「スケトウダラ」)のたんぱく質は、ほぼ速筋からできています。摂取するとそのほとんどが人間の体内のたんぱく質合成に使われるという良質なたんぱく源で、加齢とともに減っていく「速筋」を増やしてくれるすぐれものでもあるのだそうです。
それを知ったときは、よし!スケソウダラでできたちくわを買うぞ!と、いさんでスーパーに行ったのですが、“スケソウダラ”とわざわざ書いてある商品には、なかなか行き合わず。商品パッケージの裏面を見ても、「原材料:魚肉」と書いてあるだけのものや、「魚肉(たら)」とあって「うーん、おしい! これはスケソウダラなのかしら」と悩ませるものなどが多かった記憶があります。
ところが最近、スケソウダラは市民権を得てきたのでしょうか。ふらっと立ち寄ったちくわコーナーに、「スケソウダラ」と明示されている商品が3つも置かれていたのでした! これは買わなければ、とわくわくしながら食べ比べてみることに……。
●「おいしいものをちょっとだけ」(ニッスイ)
「おいしいものをちょっとだけ」と、ずいぶんと控えめな商品名のこのちくわ、2本(60g)で速筋たんぱくが4.5gとれます(たんぱく質の総量は2本で7.3g)。食塩相当量は2本で1.7gと、比べた商品の中でいちばん低く、上品な味わい。サラダに入れたところ、パセリ、レモンとの相性が抜群によかったです。個人的には“これぞちくわ!”という味でもあり、もっとも好みでした。
●「生でおいしいすけそうだら100%ちくわ」(トップバリュー)
スケソウダラを探している身にグサッと刺さったこのネーミング。速筋たんぱくがどのくらいとれるかは表示されていませんが、たんぱく質の総量は2本(60g)で7.2g、食塩相当量は1.8g。原材料名に「助宗たらすり身」と書いてあります。ニッスイのものより、塩味も甘みも強いので、チーズなど、味のしっかりしたものをちくわの中につめて、お酒のおつまみにすると合いそうだな、と思いました。ただし、塩分のとり過ぎには注意が必要ですが…。
●「かもめちくわ」(マルヨ水産)
こちらはパッケージに「スケソウダラ」と書いていないものの、原材料名にしっかり「魚肉(すけとうだら)」と書いてある一品。上記2つよりもちくわのサイズが大きく、1本40gです。2本(80g)あたり、たんぱく質が9.1g、食塩相当量は2.1g。原材料に、はちみつや卵白が使われているのも上記2つと異なる点で、塩味だけでなく、甘みが強いのが特徴的でした。春キャベツ、しょうがと一緒にごま油で炒めたらおいしかったです。
ちくわは、たんぱく質が手軽にとれる一方で、そのまま食べてしまうとご飯がほしくなってしまうので、そこそこ注意している食材ではあるのですが、速筋の魅力も捨てがたく…(笑) ちくわの塩味を調味料代わりにして、楽しんで食べたいと思います♪ (編集まりりん)
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