春から夏にかけて旬を迎えるきゅうり。見た目がよく似ていて、旬の時期が重なるズッキーニ。カタチは似ていますが、どんな違いがあるのか、分かりやすくご紹介します。
Contents 目次
きゅうり属のきゅうり、かぼちゃ属のズッキーニ
原産地や分類、伝来について紹介します。
●原産地
きゅうりはインドやヒラヤマが原産で、ズッキーニは北アメリカ南部からメキシコ地域が原産です。
●分類
きゅうりはウリ科きゅうり属、ズッキーニはウリ科かぼちゃ属に分類されます。
●伝来
きゅうりが日本に伝来したのは、平安時代中頃。中国南部の品種が伝わり、江戸時代末期に中国北部の品種が伝わったと言われています。日本に伝わった中国南部や北部の品種が交配され、日本国内に広く普及し、今では定番と言える野菜のひとつとなっています。
ズッキーニは、アメリカから輸入され、1980年頃から広まりました。瞬く間に人気となり、20年後の2000年度の輸入量は1,384t、さらに2012年度には約4倍の6,126tと急増しています(農林水産省、地域特産野菜生産状況調査)。
きゅうりとズッキーニの豆知識
●きゅうり
きゅうりの品種は世界に500種ほどあると言われており、日本産の品種は「白いぼきゅうり(華北型)」「黒いぼきゅうり(華南型)」「ピクルス型」の、大きく3つに分けられます。以前は、冬春に黒いぼきゅうり、夏秋には白いぼきゅうりが主に栽培されていました。しかし、現在では果実全体が緑色で、皮が薄く歯切れのよい、白いぼきゅうりが生産量の大半を占めています。
●ズッキーニ
ズッキーニは、太いきゅうりを思わせる色や形が一般的でしたが、最近では緑色だけでなく、薄黄緑色、黄色といった品種も。形状も、丸いボール型やUFO型など、ユニークなものが続々登場しています。
きゅうりとズッキーニの栄養の違い
きゅうりとズッキーニは栄養面でどのように違うのでしょうか。水分は、きゅうりが95.4%、ズッキーニが94.9%と、どちらもほどんとが水分です。β-カロテン、ビタミンK、ビタミンC、カリウムを比較してみると、カリウムはズッキーニのほうが多く差がありますが、残りの栄養素はほぼ同数値になります。
最後に
きゅうりとズッキーニの違いを知って、料理に取り入れてください。
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