ドライフルーツやジャムとしても人気ですが、生のいちじくの旬は、じつは夏の終わりから秋にかけて。だからこそ知りたい、いちじくの栄養価や、よいいちじくの見分け方。不老長寿の果物とも言われるほど栄養価の高い「いちじく」について、クイズでたっぷり知識をゲット!
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問題1 「いちじく」を漢字で書くと、以下の中のどれだと思う?
□無花茎
□無花実
□無花果
□無花桃
「無花果」です
「いちじく」の原産地は、アラビア半島あたりと言われています。紀元前3000年頃には栽培されていたと言う古い歴史をもつ果物です。漢字では「無花果」と書きます。春から初秋にかけて実の中に白い花をつけて、そのまま肥大するのですが、外側からは花が見えないため、この字を当てられたと言われています。
問題2 よい「いちじく」の見分け方として、間違っているのは次のうちどれ?
□実がふっくらとしている
□皮に傷がない
□底のおしりの部分が少し割れている
□濃い赤褐色している
「濃い赤褐色している」です
「いちじく」は実がとてもやわらかく傷みやすい果物なので、購入する際は、よいものを見分けるためのポイントを押さえておくとよいです。まず、全体的にふっくらとして皮に傷がないものを選びます。底の部分は実が熟していると少し割れ始めるので、完全に割れていないものがよいでしょう。また熟していくにつれ、表面の果皮が黒っぽい赤褐色に変化してきます。そのため、全体が均等に赤紫色っぽい色になっているものがおすすめです。
問題3 「いちじく」に含まれている「フィシン」という成分は、次のうちどれに当たると思う?
□ミネラル
□糖質
□食物繊維
□酵素
「酵素」です
「いちじく」をカットしたとき、切り口から出る白い液の部分には、たんぱく質分解酵素である「フィシン」という成分が入っています。たんぱく質を分解する効果があるので、たんぱく質を多く含む食品と組み合わせて食べると、消化を促進してくれます。もちろん食後のデザートとして食べるのも、おすすめです。
問題4 「いちじく」は不老長寿の果物とも言われるほど栄養価が高い果物です。では、「いちじく」に含まれていない栄養素は次のうちどれ?
□炭水化物
□食物繊維
□ビタミンD
□葉酸
「ビタミンD」です
「いちじく」にはさまざまな栄養素が含まれており、薬効なども高い果物です。とくにペクチンと言う食物繊維を多く含み、腸の働きを活発にしてくれるため、便秘解消の効果なども期待できます。そのほか鉄分やカルシウム、カロテン、ビタミン類なども含んでいます。ところがビタミンDは含んでいません。
問題5 生の「いちじく」と「ドライいちじく」の栄養価を比べた場合、「ドライいちじく」のほうが、7倍ほど多く含まれている成分は、次のうちどれ?(100g中)
□カリウム
□カルシウム
□鉄分
□食物繊維
「カルシウム」です
生とドライとで、上記の成分を比べてみましょう。カリウム(生)170mg、(ドライ)840mg、カルシウム(生)26mg、(ドライ)190mg、鉄分(生)0.3mg、(ドライ)1.7mg、食物繊維(生)1.9g、(ドライ)10.7g。同じ分量で栄養価を比べると、ドライのほうがどれも栄養価が高くなりますが、なかでも、カルシウムは7倍強になります。
「いちじく」の旬は短く、夏の終わり頃~秋に向けてのみ楽しむことができます。この栄養価の高い果物の栄養を、さらに凝縮したのが「ドライいちじく」です。おつまみとして、そのまま食べることができるほか、サラダとも相性がよく、お菓子作りにも活用できます。いろいろな方面で活躍できる万能選手です。