寒い季節は、しっかり味が染み込んだ温かな煮物やおでんが恋しくなります。根菜が旬のおいしい時期を迎え、食卓に登場する機会も多くなりますね。
でも、下ごしらえには意外に手間がかかるもの。中でも里芋は、ぬるぬると滑ってうまく皮がむけなかったり、手がかゆくなってしまったりして、「正直、下処理が苦手!」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、料理研究家の高城順子先生に里芋の皮をむきやすくする上手な下ごしらえのコツを教えていただきました。
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すぐに洗って乾かしておく
売られている状態は泥についたものなので、使う前に必ず洗って泥を落としましょう。
ぬめりのもとは皮の部分にあり、水がつくことで反応しやすくなります。ぬめりを最小限に抑えるには、買ってきたらすぐに水洗いし、ザルに上げて風通しの良い場所に干しておくこと。しっかり乾燥させると、使うときに滑らず、扱いやすくなります。
洗って乾かした里芋は、日持ちがするのでポリ袋に入れて室温保存できます。 ただし、袋に入れるのは、表面が完全に乾いてから。水分が残ったままだと、カビが生える原因になります。
時間がないときは…
あらかじめ干しておく時間がないときや、買ってきてすぐに使う場合は、調理の一番初めに洗い、キッチンペーパーで水けをよく拭き取ってから、ザルに上げて置いておきましょう。
酢のパワーでかゆみ防止!
調理前に、原液の酢を手先から腕の真ん中あたりまでつけておきます。これは、酢に含まれる成分が、かゆみを引き起こす酵素のはたらきを抑えてくれるため。手首の内側など皮膚の薄い部分は特にかゆくなりがちなため、忘れずに。
調理中にかゆみが出てしまった場合も、すぐにかゆい部分に原液の酢をつけましょう。
里芋の皮のむき方
皮をむくときは、上下を少し切り落として平らにした部分をしっかり持って固定し、包丁の刃を寝かして手首を返すように動かしながら、押すようにしてむくのがコツ。側面が六面になるようにむく(六方むき)と、見た目もきれいで、火の入り方が均等になります。