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「昆布のお菓子」への常識がひっくり返る! 昆布+ナッツ+大豆で構成された “罪悪感ゼロ”のお菓子「ギルフリ」 #Omezaトーク
罪悪感ナシに食べられるお菓子などの嗜好品に対して使用される「ギルトフリー」という言葉は、美容や健康を気にかける人たちの間で、ずいぶん浸透してきたのではないでしょうか。今回ご紹介するおやつは、その名も「ギルフリ」。健康的で罪悪感なく食べられるだけでなく、もともとは“厄介者”扱いされていた「がごめ昆布」の個性が存分に生かされた、環境的にもギルトフリーなスナックなのです!
Contents 目次
「がごめ昆布」って何?
今回ご紹介する「ギルフリ」の販売元「医食同源」は、「がごめ昆布」を専門に扱い、「松前漬け」の手作りセットを販売している北海道函館市の会社です。「がごめ昆布」とは函館近海のみで採取される栄養価の高い昆布。最高級昆布の真昆布と一緒に採られますが、でこぼこした見た目や出汁(だし)が少ないことから、昔は厄介者扱いされていたとのこと。近年になって、がごめ昆布の脅威的な粘りが健康や美容によいという研究結果が出たため、がぜん注目の的になりました。
昆布は出汁をとる食材と思われがちですが、じつは食物繊維とミネラルを豊富に含んでいます。健康長寿社会の実現を目指す医食同源は、がごめ昆布の大半が食物繊維であるところに着目し、昆布を丸ごと食べることが体によいことだと考えたそうです。昆布を調味料や総菜、おつまみなどで少しずつでも直接摂取できれば、成人に必要な食物繊維をカバーできるのではと考え、昆布を使った製品の開発に着手しました。
昆布のおいしさや栄養価を生かした地元産のおみやげをつくりたいという思いもあって研究を重ねた結果、黒酢をはじめ、ポン酢やしょう油、出汁(だし)、みそポン酢、ドレッシングなどの商品が誕生。「ギルフリ」はそのラインナップのひとつです。ちなみに、昆布を適度に採取することで、海の中に太陽の光が適度に射し込み、豊かな海を保つこともできるそうですよ。
スナック感あふれる食感と、まろやかな味わい深さがやみつきに
さて、「お菓子への罪悪感をなくしたい」という思いからつくられた「ギルフリ」。「guilty(罪悪感)」「free(なし)」をつなげて名づけられた名前で、商標登録もとっているとのこと。北海道産の昆布3種類に3種のナッツ(カシューナッツ・アーモンド・クルミ)、フリーズドライの北海道産黒大豆を合わせたヘルシーなおやつです。
ひと昔前までは、ちょっと厚めでしょっぱい味の昆布を奥歯でかみしめるようにして食べるのがおやつ用昆布のイメージでした。ところが、「ギルフリ」の昆布は、薄くてスナック菓子のようなパリパリした食感。板状のひと口サイズの焼き昆布と、細かく刻んだ、がごめ昆布と真昆布がたっぷり入っています。
刻み昆布は、かむと少し粘り気も感じられます。この粘りは豊富に含まれる海洋性由来の水溶性食物繊維フコイダン、アルギン酸、ラミナランで、糖質や脂質の吸収を抑える働きがあると言われています。フコイダンは免疫力を高める効果が注目されている成分でもあります。
味つけは、醸造酢を使用しているのですが、酸味と塩味のバランスがよいため、昆布や大豆のクセの強さがなく、まろやかな味わい。大豆、刻み昆布、板昆布という異なる食感の楽しさもあいまって、「こんなに軽くておいしい昆布のお菓子があったなんて!」とびっくりしました。
じつはこのお菓子、日頃からスナックなどのおやつが好きだったオーナーが、体に負担のかからないおつまみを作りたいと考えたことがきっかけで開発されたとのこと。「ギルフリ」の醸し出すスナック感に納得する思いがしました。
1袋の分量は45gで、カロリーが267kcal。昆布にナッツ、黒大豆と種類も多く入ることでボリュームがアップして、半分くらいでもお腹が満たされます。それでもついつい手が出て、1袋完食してしまいそうですが…ギリギリ許されるカロリーでしょうか(笑)。
現在「ギルフリ」のシリーズには、紹介商品(「ギルフリ」)に加え、3種類の昆布に味つき国産煮干し、2種のナッツをミックスした「ギルフリ いりこミックス」、3種類の昆布と北海道産フリーズドライ黒大豆をミックスした「ギルフリ 黒いお供」があります。2023年5月に仲間入りしたミニパックの「ギルフリ」は、北海道庁の健康によい素材を使った製品として認められた「ヘルシーDo(北海道食品機能性表示制度)」の認定商品にもなりました。
医食同源では、がごめ昆布以外にも、酒かすやあんこのかすなど、本来はあまり顧みられなかった栄養価の高い素材を地元企業から引き受け、化粧品などに製品化しています。また、企業だけではなく、函館市内の福祉施設などとも協力して食品素材の充てんも行っているのだとか。早くからSDGsやアップサイクルに着目していたことがわかります。現在は地元食材のビーツを生かした製品や地元の商業高校とのコラボ製品の開発にも、とり組む予定だそうです。
いかがでしたか。お菓子ひとつとっても、その成分や背景を知ると、また選び方が違ってくるのではないでしょうか。
「ギルフリ」は通信販売のほか、函館市内「鶴井亀作商店」などで購入できます。
医食同源ホームページ https://shop.ishokudougen.com/
文/岩間由起
Omezaトークとは…
FYTTE編集部員が、みなさんの朝のお目覚ましになるようなダイエット・美容・健康小ネタをお届けするコラムです。