じゃがいもとさつまいもは「いもの仲間」という、ザックリとした理解の方も多いのでは。実際には、いろいろな違いがあり、今回はルーツや特徴、種類などをまとめて紹介します。
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種類(分類)は、どう違うの?
じゃがいもは、なすの仲間でナス科ナス属に分類されます。さつまいもは、ヒルガオ科サツマイモ属で、どちらも「いも」とつきますが、分類上は全く異なるもの。そのため、じゃがいもにはなすの花に似た花が咲き(上のイラスト左)、さつまいもにはアサガオに似た花(右)が咲きます。
原産地や伝来は違うの?
じゃがいも
原産地は、中南米から南米にかけてのアンデス山脈です。15世紀の終わりにヨーロッパに伝わりましたが、食用になったのは18世紀になってからのようです。
さつまいも
メキシコを中心とする熱帯アメリカが原産です。紀元前800~1000年ごろには中央アンデスで作られていました。その後、ヨーロッパに伝わりましたが涼しい気候が合わないためあまり作られず、気温が高いアフリカやインド、東南アジアの植民地に持ち込まれたことで、世界中に普及します。日本へは、1600年ごろに中国から伝来しました。
名前の由来は?
じゃがいも
17世紀の初めにインドネシアのジャカルタから伝わりました。そのため「ジャカルタから来たいも=じゃがたらいも」がなまって、じゃがいもになったといわれています。
さつまいも
中国から琉球(現在の沖縄県)を経由して薩摩地方(現在の鹿児島県)に伝わったので、さつまいもと呼ばれるようになりました。
最後に
同じいもでも、じゃがいもとさつまいもは分類上、全く違う野菜でしたね。またそれぞれ、料理によって品種を使い分けるとよりおいしく食べることができます。ぜひ、下記を参考に試してみてください。