フライパンや電子レンジもOK！ さつまいものおいしい蒸し方

前編はこちら！

はじめに、おいしいさつまいもの蒸し方について教えていただきましょう！

「さつまいもをおいしく調理するポイントは、70度の温度で、いかに長時間熱を加えられるかということ！　さつまいもにはデンプンが多く含まれていますが、70度の温度にすることによって、デンプンが麦芽糖という糖に変わり、甘さが変わってくるのです。

蒸し器を使う場合はだんだん熱がたまり、蒸気が出て、その状態で10～20分蒸していくので、非常に甘く、水分も蓄えられておいしいさつまいもになると思います。

もうひとつの方法は電子レンジです。この場合は、まずさつまいもを皮ごと洗い、濡れたキッチンペーパーで巻き、さらにラップで巻きます。この状態で、電子レンジの600W強で１分ほど加熱し、さらに200W程度の解凍ボタンで８分ほど加熱します。段階の加熱の仕方をすることによって、電子レンジでも甘いさつまいもができあがります。

ただ、さつまいもは水分が少なく加熱しすぎると爆発してしまうようなメカニズムがあるので、事前にたっぷりと濡らしたキッチンペーパーで巻いて、ラップをして水分が逃げないようにして加熱することが大切です。

また、じつは私がいちばん使う方法がフライパン！　さつまいもを丸ごと加熱すると時間がかりますが、ひと口サイズにカットして、フライパンに油やオリーブオイル、ココナッツオイルを引き、さつまいもを並べて表面がカリッとするぐらい焼きます。その後ひっくり返し、水を大さじ２杯ほど入れて、フタをして５～10分蒸し焼きにすると、すごく甘くておいしいフライパン焼きいもができるので、ぜひお試ししてみてください！」（鈴木さん）

鈴木絢子さんおすすめの「コグマッシュ」レシピをご紹介♪

それではさっそく、さつまいもを使ったおすすめレシピをご紹介します！

＊＊＊「基本のコグマッシュ」＊＊＊
【材料（１人分）】
・加熱したさつまいも（焼きいもでも可）…１本（約300ｇ）
※加熱して食べられる状態のさつまいもをご用意ください。さつまいもは皮つきのまま使用します。水につけてアクを抜くと成分が水に流れてしまうためアク抜きは不要です。蒸し器がない場合はフライパンでも加熱可能です。フライパンでのさつまいもの加熱方法はさつまいも親善協会HP（http://satsuma-imo.com/category/recipe/）＜レシピ名：ホクホク美味しい！「基本の焼きいも＠フライパン」＞をご覧ください。

コグマッシュ＆ヨーグルトのデリサラダ

【材料（１人分）】
・基本のコグマッシュ（焼きいもでも可）…1/2本分
・ヨーグルト…大さじ２
・レーズン、くるみなどお好みのナッツ…適量

【作り方】

（１）基本のコグマッシュ（焼きいもでも可）をチャックつきのポリ袋に入れて、手でつぶします。

（２）ヨーグルトとレーズン、くるみなどお好みのナッツをポリ袋に入れ、袋の上から手でもみます。

（３）お好みのお皿に盛りつけて完成です！

「さつまいもの皮も一緒に丸ごと使ったので、いい感じに紫色も入って見栄えもいいですよね。ヨーグルトと組み合わせることでたんぱく質もプラスできるので、この組み合わせはとてもおすすめ！　私はミックス系のナッツやレーズンのドライフルーツを入れましたが、見た目もかわいらしくなりますし、とっても簡単に作れますよ」（鈴木さん）

コグマッシュのスイートポテト

【材料（１人分）】
・基本のコグマッシュ（焼きいもでも可）…1/2本分
・牛乳または豆乳…大さじ１
・黒ごま…適量

【作り方】

（１）基本のコグマッシュ（焼きいもでも可）をチャックつきのポリ袋に入れて、手でつぶします。

（２）牛乳または豆乳をポリ袋に入れ、袋の上から手でもみます。
※いもの状態によっても水分量が違うため、水分量が多い「紅はるか」なら大さじ１杯ほど、逆にホクホク系と言われている「紅あずま」や「鳴門金時」は大さじ２杯など、いもの種類によって調整するのがおすすめ！

（３）なめらかになったら、ラップの上にひと口サイズにマッシュを乗せ、ラップをキュッと絞ります。

（４）形を崩さないようにラップを開け、お好みのお皿に乗せて黒ゴマを適量かけて完成！

「ホクホク系のさつまいもを使う場合は、甘さがちょっと足りないかもしれないので、はちみつなどの甘味を加えてあげることでスイーツの甘みも出ると思います。また、クリームチーズやチョコレートを一緒に入れて混ぜるアレンジレシピもおすすめです！　ラップで絞ることで模様もついて、見た目もかわいらしくなりますよね♪」（鈴木さん）

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
混ぜるだけで簡単にできる「コグマッシュ」レシピはいかがだったでしょうか？　ポリ袋だけで手軽に作れるので、忙しいときに１品プラスできるのはうれしいポイントですよね！

鈴木さんによると、缶詰のパイナップルや柿などの秋のフルーツとも相性がいいのだとか！　美容や健康、さらには腸活にもひと役買ってくれる「コグマッシュ」レシピを、ぜひ作ってみてくださいね♪

レポート後編では、さつまいもを食べたときに気になるオナラ対策など、さつまいもに関する疑問を、鈴木さんに解説していただきます。お楽しみに♪

講師：鈴木絢子さん（さつまいも親善協会 会長、美容研究家）

さつまいも親善協会 会長、美容研究家。1981年静岡県生まれ。高校時代、さまざまなダイエットに失敗した結果、ひょんなことから朝さつまいもダイエットに出会う。体重8㎏減に成功し、悩みだった便秘や肌荒れも解消したことから、さつまいもがダイエットに最適な準完全食品であることを確信。以来27年にわたりさつまいも食べ続け、ベスト体重をキープしている。2010年には美容コンサルティング会社を設立。化粧品・健康食品のプロデュース、美容記事執筆、ダイエット指導、テレビ出演など幅広く活躍。
instagram：https://www.instagram.com/ayako_suzuki810/

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文／FYTTE編集部